EJ Bellocq

 20世紀初頭に、ルイジアナ州ニューオーリンズに存在した紅燈街――いわゆる赤線地帯であった“ストーリーヴィル”を記録した作品で知られる写真家、E.J.べロック(John Ernest Joseph Bellocq)は、1873年の出生。
 フランス系クオーターであったべロックは裕福な家庭に育ち、写真家としての道を歩むことになりますが、地元企業のための機械関係の記録写真を撮影することがもっぱらの仕事であったようです。
 しかしその傍らで、歓楽街の娼婦たちを秘かに撮り続けたプライベートな写真集「The Storyville Photographs」で後世に名を残すこととなります。

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