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生物


【生物】交尾中のカメの化石が発見される(ドイツ)

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 ドイツの研究チームが交尾中の化石を発見したというニュースは、瞬く間に世界中に広がっています。
 問題の化石が発見されたのは、ドイツのメッセル・ピットと呼ばれる場所。この地はかつては熱帯の湖で、現在ではラーゲルシュテッテン(古生物学の専門用語で、非常に保存状態のよい化石が出土する場所という意味)となっている場所なのだそうです。

 実に4700万年もの長きにわたり愛を分かち合い続けているカメ(の化石)というわけですが、発表を行ったドイツの研究チームによると、「つがいの化石だけでも世界に類を見ない発見」とのこと。
 研究を率いたウォルター・ジョイス氏は、「このような姿で発掘された脊椎動物の化石は他に例がない」と語っています。

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【歴史】絶滅種タスマニアタイガーの詳細記録(動画あり)

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 上の写真は、1928年にタスマニアのホバート動物園で撮影されたフクロオオカミ(タスマニアンタイガー)の個体。
 おそらくもっとも有名な絶滅種の一つであるフクロオオカミは、1936年に絶滅した哺乳類・フクロネコ目の大型肉食獣。1933年に野生個体が捕獲されたのを最後に野生での確認はされておらず、同動物園に移された個体の死亡を確認したことで絶滅したとされています。

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【生物】シーボルト以来1種類とされてきた日本のメダカ、実は2種類と判明(日本研究)

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 19世紀半ばのシーボルトの紹介以来、一種だけとされてきた日本の野生メダカに、もう一つ別の種が存在することが、近畿大学大学院の博士課程3年・朝井俊亘さんの調査により明らかになりました。

 日本の野生メダカ(目高:ニホンメダカ)は、ダツ目メダカ科に属する体長 4 cm 程の淡水魚。1823年にドイツ人医師であり博物学者のシーボルトが海外に紹介して以来、「オリジアス・ラティペス(Oryzias latipes)」という学名の1種だけとされていました。

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【生物】世界最古の樹木「ブリストル・コーンパイン」の奇跡(画像18枚)

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 インディアンの大地、アメリカ西部には世界三大樹木に数えられる木があります。一つはレッドウッド国立公園にある樹高世界一の「コースト・レッドウッド」、もう一つはキングズ・キャニオン国立公園にある堆積世界一の「ジェネラル・シャーマン・ツリー(シャーマン将軍の木)」、そして樹齢世界一の「ブリストル・コーンパイン(bristlecone pine)」です。

 ブリストル・コーンパイン(和名:イガゴヨウマツ)はカリフォルニア州にある標高3,300メートルのホワイトマウンテン高地に分布しており、樹齢は約4700年。その中でも現存する最古の樹木といわれるメトセラは、樹齢5000年になんなんとする驚異の古木。
 ブリスルあるいはブリストル、またブリッスルと表記はややこしいですが、いずれにせよ同じ種の樹木です。ふう。

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【生物】小型恐竜ミクロラプトルに「玉虫色の羽根」、夜行性の仮説が覆される

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 ナショナルジオグラフィックによると、1億2500万年前の小型恐竜ミクロラプトルの4本の翼は“玉虫色”に輝いていたことが判明したそうです。

 ミクロラプトル白亜紀前期に生息していた「竜盤目 - 獣脚亜目 - ドロマエオサウルス科」に属する小型羽毛恐竜のこと。
 大きさはハトほどで、現生のカラスやオオクロムクドリモドキのように青い光沢を持つ黒色で、日光を反射して輝いていたらしい。もちろん、光沢を放つ羽毛を獲得した最古の例とみられています。

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【画像】まさにエイリアン!深海に生息するスケールワームが怖い(7枚)

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 スケールワームとは学名を「Polychaeta」といい、日本では多毛類と呼ばれますが、既知の種だけで8000種を超える多毛類は科の分類も多彩で、未記載種も大量に存在すると考えられています。
 一般に「ゴカイ」として知られる釣り餌も多毛類の仲間で、分布も熱帯から寒帯、潮間帯から深海にいたる全世界の海に生息しているそうです。

 ご紹介する画像は1000メートルを超える深さの深海、中でも熱水の噴出口などで発見された数種のスケールワームで、体長は2〜3センチほど、光の届かない深海でバクテリアなどを餌にコミュニティを築いているそうです。
 二重にめくれ上がった口など、まさにエイリアンそのもののイメージ。

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【話題】南太平洋の深海で発見、超巨大な謎の端脚類

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 端脚類とは節足動物門甲殻亜門軟甲綱フクロエビ上目の1グループなのだそうですが、世界で最も深い海溝の一つから、謎の超巨大な端脚類(ヨコエビの仲間)が発見されました。

 問題の巨大端脚類は、ニュージーランド北方沖の海底を走る亀裂「ケルマデック海溝」から発見されたもので、捕獲された7匹の中で最大の個体は体長28センチ。これまでの同類の記録の3倍近いサイズなのだそうです。

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【生物】南米奥地で「パックマンのようなカエル」など46新種発見(南米スリナム熱帯雨林)

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 米自然保護団体コンサベーション・インターナショナルが25日に発表したのは、南米奥地の森林で46種におよぶ新種生物を発見したとみられるとの報告書。
 かかとにトゲがあるカエルや“クレヨン”と名付けられた色鮮やかなキリギリス、トゲで覆われたナマズ、ミカンほどの大きさのフンコロガシ――調査に参加した科学者は、「この地域は昆虫学者にとって夢の楽園だ。至る所から珍しい昆虫が現れる」と話しています。

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【話題】マイケル・ジャクソンにソックリ?! 新種の“シシバナザル”が発見される(ミャンマー)

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 キングオブ・ポップに似た猿が発見された――ファンにとっては不本意かもしれませんが、そんな話題を呼ぶ新種の猿が発見されました。

 2011年の春に撮影されたという、ミャンマー北部の密林でうずくまるシシバナザルの新種(学名:Rhinopithecus strykeri)。写真が公開されたのは2012年の上旬のこと。
 ニックネームを「スナビー(しし鼻)」というこの猿は、新種といえど発見自体は2010年にさかのぼります。それまでは死んだ個体しか発見されていなかったのだそうです。

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【話題】世界最小の脊椎動物、体長約7ミリのカエルが発見される(パプアニューギニア)

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 パプアニューギニアで発見された世界最小のカエルは、同時に世界最小の脊椎動物として、それまでの記録を塗り替えました。
 発見された新種のカエルは「Paedophryne amauensis」と名付けられ、体は青白い斑点がついた焦げ茶色、大昔から熱帯雨林に損際しており、ダニのような小さな生き物を捕食し、また自分よりも大きい動物に捕食されてきたと考えられています。

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【話題】世界初、ついに「キメラ」サルの作製に成功(米研究)

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 とうとう霊長類のキメラが誕生したようです。

 米オレゴン国立霊長類研究センターの研究チームは、混合胚をもつサルの作製に世界で初めて成功したことを医学誌「Cell(細胞)」電子版に発表しました。最大6個の異なる胚から出来た細胞を混合させたもので、医学研究に大きな前進をもたらしうる成果とのことです。

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【話題】小さなクモに大きすぎる脳、脳の一部が“体にあふれ出している”種も

ハエトリグモの1種、学名:Phidippus clarus
(画像はハエトリグモの1種、学名:Phidippus clarusのメス)

 スミソニアン熱帯研究所による新たな研究によれば、小さな蜘蛛は体のサイズに比べて非常に巨大な脳をもっており、種類によっては脳の一部が体にあふれ出していることがわかったのだそうです。
 この研究により、体長1ミリにも満たない小さなクモが、大きなクモ類と同じくらい上手に網を張ることのできる理由が説明できるかもしれません。

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【画像】ミクロの世界の生き物たち(動画あり)

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 TOP画像に見えるのは内臓を透かして見せるミジンコの姿。
 写真家 Daniel Stoupin 氏は顕微鏡を使って、ほとんど肉眼では確認することのできないミクロの生物たちを鮮明な写真に収めました。
 その多くは淡水に生息する生物であり、目にすることのできない小宇宙に存在する生き物たちです。大半の写真が1ショットで撮影されているという、驚くべき世界をご覧ください。

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【話題】カンブリア紀の帝王「アノマロカリス」、左右の複眼の完全な化石が発見される(オーストラリア)

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 5億年以上前の先史時代の海で無敵を誇ったとされる捕食動物・アノマロカリス。巨大な甲殻類のような外観を持ち、成長すると1メートルほどにもなるというアノマロカリスの左右の複眼の化石が発見されたことを、オーストラリアの研究チームが発表しました。

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【画像】電子顕微鏡の恐るべきミクロ世界

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 上の画像はミズダニの一種。
 現在の進歩した電子顕微鏡は、以前では考えられなかった興味深いナノサイエンスの世界を我々に提示してくれます。電子顕微鏡技術の世界的なリーダーであるという、FEI Companyは、フォトシェアリングのサイト『フリッカー(flickr)』にフォトストリームのページを設けており、ほぼ600枚に及ぶという豊富な顕微鏡画像を閲覧することが可能です。

 ご紹介するのはその中のほんの一部。興味をもたれた方は、ぜひFlickrのページをチェックしてください。

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キネコ

Author:キネコ
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管理人は『コタク・ジャパン』や『目ディア』、『Amp.』他でも執筆経験のあるフリーライター。ハンドルネームの由来は、映像変換技術のKinecoから。

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