1885年(明治18年)に制作されたとされるマサキチ像は、日本よりもアメリカで有名な活人形(いきにんぎょう)の一つ。
「Believe It or Not(信じようと信じまいと)」で知られる好事家ロバート・ルロイ・リプレーの膨大なコレクションの一つですが、当時は不治の病とされた結核を患ったことでマサキチは死を覚悟し、恋人にプレゼントするために自らの生き写しである活人形(生人形)を制作させたというものらしい。
毛髪や体毛はもちろん、歯や爪まで抜いて埋め込み再現することで、いわば自らの身代わりを、記念品として恋人に遺そうと考えたわけです。
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