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彫刻


ファンタジーとエロス。キャメロン・スタルハイムの超現実的な彫刻たち

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 この人の作品はジワジワーっときますね。
 アーティスト、キャメロン・スタルハイムの幻想的な彫刻たち。全長約30メートルの長い尾を持つマーマンに、水面から手を伸ばそうとする女、断首されたユニコーンや異形の生物。エロティックで、ジワジワと怖い。
 スタルハイムさんいわく、現実とファンタジーの狭間を対象化することに興味を持っているようです。

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【アート】溶けたカセットテープの頭蓋骨と人体骨格

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 いまだ店頭に並んでいるのを見かけるとはいえ、着実に失われた音楽メディアとなりつつあるカセットテープ。管理人的には今でも使っていたりしますけれども、そうしたカセットテープを物理的に再構成し、造形物として生まれ変わらせたのは、アーティストの Brian Dettmer さん。
 本の外科医の異名を持つ Dettmer さんについては以前にご紹介していますが、今回は紙ではなくプラスチックと磁気媒体の再構成。失われゆくメディアに新たな姿を与えようとする、アーティストとしての方向性は同じなようです。

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【アート】圧倒的な存在感! 廃材から作られた巨大なフェニックスが凄い

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 中国人アーティストの徐冰(Xu Bing)さんが制作した巨大彫刻は、古い建築現場の廃材を用いて作られているのだとか。
 鉄骨の梁やヘルメット、チェーンや鉄パイプ、タンクや様々のツールなどなど、建設現場から採取された廃材で構成された巨大な二羽の鳳凰(フェニックス)は、雄のフェニックスが長さ90フィート(約27メートル)、雌のフェニックスが100フィート(約30メートル)の大きさを誇っています。
 徐冰さんは、神話に描かれる不死鳥を廃材で作ることで、急速に発展する現代中国の姿を象徴的に表現しようとしたそうです。

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【アート】港町に20メートルの妊婦が出現、全裸女性の解剖彫刻に賛否両論(イギリス)

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 存命する芸術家の中で、長者番付1位として「Complex」誌に取り上げられたことも記憶に新しいダミアン・ハーストの巨大な彫刻が、イングランドの港町に出現したことが注目を集めています。
 “Verity”と名付けられた彫像が設置されたのは、イングランドのイルフラクームという小さな港町。妊娠した女性を解剖図のようにアシンメトリックに仕上げた20メートルの巨大な彫像は、屋外彫刻として企図された「The Virgin Mother」という作品と同様のコンセプト。

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【アート】古い児童書が魅力的な彫刻作品に、ブック・スカルプチャーが面白い

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 これは素敵だなあ。
 思わずそんな声が出てしまう魅力的な彫刻は、アーティストのケリー・キャンベル・ベリーさんによるもの。挿絵入りの古い書物をコラージュして、額縁に入れられた立体作品のようなスカルプチャーを生み出しています。
 個人的には書物を切り抜く行為はとても勇気のいることなんだけど、創作意欲も刺激される感じです。

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【アート】吹きガラスと金属とレトロな宇宙船

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 アーティスト、リック・アレン氏の製作によるレトロで想像力あふれる彫刻作品は、吹きガラスや金属によって形成されています。
 懐かしいSFパルプマガジンを見るような作品は、置き忘れていた感覚を思い出させてくれるような雰囲気。
 宇宙船の中に見える小さな椅子や、梯子などがまたイイ。

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【アート】自分の冷凍血液でセルフポートレイトを作り続ける男

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 1991年、アーティストのマーク・クイン(Marc Quinn)が始めた奇妙なアートプロジェクトの一つが、彼自身の冷凍血液で自画像を作る「Self」というシリーズ。4.5リットルの血液は約5カ月の期間を使って抽出され、5年ごとに新しいバージョンで更新されるそうです。

 刻々と変化していく自画像を自らの血液で記録するという、いわば究極のセルフポートレートであるのかもしれません。

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【アート】石が笑ってる、日本の石工アーティスト伊藤博敏さんの作品が海外で話題

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 画像の笑ってる石、フォトショップで加工された画像じゃないんです。
 今では日本発のデザインがウェブを通じて海外で話題となることもしばしばですが、ご紹介するストーンアーティストの伊藤博敏さんもその一人。
 “口の堅い奴ら”と題されたシリーズが興味をひかれますが、伊藤さんは石の魅力をもっと知ってもらいたいという思いから、長野県で本業の石材店を営みつつ、魅力的な作品を送り出し続けているようです。

 大理石や御影石のほか、地元梓川の石を使って製作された作品は、石は硬いという既成概念をぐにゃりと指でつつくような面白さ。海外でも話題を呼んでいて、作品が拡散されている状態のようですよ。

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【画像】時を止めたフリークス、トーマス・キューブラーの“奇怪な彫刻”たち(24枚)

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 素晴らしすぎて言葉もない。
 自ら“奇怪な彫刻家”と称するアーティスト、トーマス・キューブラーはノースカロライナ州在住。シリコン樹脂やアクリル、義眼や毛髪、義歯などの広範にわたる素材を活用し、奇怪で猟奇な彫像を生み出します。
 圧倒的なリアリズムと生き生きとしたデフォルメ、時を止めたモンスターやフリークスたちは今にも動き出しそうです。本当に素晴らしい。

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【画像】ジワジワ不気味、フィンランドにある怪しい彫像公園(21枚)

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 Veijo Ronkkonen彫刻公園はフィンランドのParikkalaの森の奥深くにあるという、謎の公園。
 製紙工場の作業員だった Veijo Ronkkonen という人が作り上げた彫像群が無数に群れひしめいているそうです。公園には至る所にスピーカーが隠されており、不気味なサウンドエフェクトを発するらしいんですが、それ以上に実際の人の歯を埋め込んでいるとか書いてあってことさら怪しい。
 一体くらい本当の死体が塗りこめてあってもわからないんじゃないでしょうか。え、いや、そんなことはないと思うけど....。

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【動画】ありえないバランスで積み上げられた自然石の彫刻

Gravity Glue

 コロラド州出身のアーティスト、マイク・グラブさんが作り出すのは、信じられないバランスで積み上げられた自然石によるスカルプチャー、“重力による接着(Gravity Glue)”。
 カリフォルニア州ボルダークリークにあるというエベンG.ファイン公園内の河で製作されたもので、接着剤などは用いられておらず、全ては重力で「接着」されています。
 日本人の目には、どこか石灯籠を想起させる神聖なイメージに映りますね。

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【画像】無数の彫刻が祈りをささげる眠りの地 - スタリエーノ墓地(24枚)

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 イタリアはジェノバにあるスタリエーノ墓地(Cimitero di Staglieno)はモーパッサンやニーチェ、ヘミングウェイ他、あまたの知識人を驚愕させた荘厳な墓地。イタリア人の多くが観光名所として真っ先にこの墓地の名を上げるほど有名な場所で、古典主義、新ゴシック、新ルネサンス様式、ロマン主義、自然主義、リアリズム、象徴主義、リバティー様式などありとあらゆる様式の彫刻が何千何万とひしめいているそうです。

 かつてのジェノバでは死人の埋葬がおろそかにされていたために疫病が蔓延したらしく、市の作ったこの墓地に、裕福な貴族や商人が生前の姿や思想を彫刻として残しはじめたのが発祥。現在でも著名人や富裕層の墓地の多くがスタリエーノに集中しているらしく、一般の人は10年契約で敷地内に棺を埋められるそうですが、契約が切れると掘り返されて納骨堂に移されるそう。

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【アート】辞書を切り開く立体彫刻 - “本の外科医”の生み出す驚異のスカルプチャー

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 “本の外科医(The Book Surgeon)”の別名を持つ Brian Dettmer さんはシカゴ出身。コロンビアカレッジで美術を学び、学生時代は絵画に集中。その後、書材ショップで勤めるなかでテキストやコード、言語と美術との関係について独自の調査を開始、やがて用途を失った古い辞書や百科事典を用いてご覧のような作品の制作を始めました。
 その繊細な作業のために、ナイフやピンセットと同時に外科用ツールまで使用するという Dettmer 氏の作品は、まるで書物の解剖図のようです。

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【アート】自動車部品を使った、機械心を揺さぶるメタリック・アート

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 ジェームズ・コルベットはオーストラリアを中心に活動しているアーティストですが、リサイクル事業を行っていたブリズベンでユニークな才能を開花させました。1999年にブリズベンで行われた初めての展覧会は成功をおさめ、同市での国際モーターショーのフィーチャー・アーティストを3年間勤め上げて以降、日本を含む様々の国で彼の個展は開催されたといいます。
 ご覧のように自動車やバイクのパーツ、エンジン等の部品を用いて形作られた作品は、パズル的なまでに巧みな部品構成で構築されており、細部を一つ一つたどって見ているだけで楽しい。
 個人的には動物シリーズがことの他、魅力的だと感じました。

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【アート】古いタイプライターで作られたロボット彫刻

typerobot

 もはや使用することも無くなってしまった古い機械には、どこかしら“ものの哀れ”を感じるものですが、ご紹介するのは過去の遺物となってしまった古いタイプライターを解体し、部品を再構成することで作り上げられた立体作品です。
 製作者の名前はわからないんですが、人物や昆虫、鹿といったモチーフを構成している部品の一つ一つを見ていくと、実に巧みに組み立てられていることがわかります。スターウォーズに登場したC-3POの内部構造を彷彿とさせる印象で、今にも動きだしそうです。

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キネコ

Author:キネコ
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