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レトロ


磁気テープを使用したサンプリングキーボード『メロトロン』が面白い

mellotron

 1960年代にイギリスで誕生した、テープレコーダーの原理を応用した奇妙なキーボード『メロトロン』。
 同じく磁気テープを使用したチェンバリンの発想をもとに、イギリス人のブラッドレー兄弟が開発したテープ式キーボードは、ビートルズをはじめ数々の大物アーティストに使用されてきました。
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1903年製作、ネコ映画のパイオニア的短編作品『The Sick Kitten』

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 コタク・ジャパンに掲載された映画に登場した猫のスーパーカット動画の執筆中に、調べ物をしていたら出てきた動画がコレ。
 ジョージ・アルバート・スミス監督による『The Sick Kitten』という作品で、本編は1分足らずのショートショート。まだまだ撮影用に訓練された動物の少ない時代にあって、かなり草創期の猫さん映画といえそうです。

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蒸気から電気の時代へ。1900年の「パリ万博」の彩色写真が素敵すぎた

The 1900 Paris World's Fair in Color (40)

 パリ開催の万博としては第5回目にあたるパリ万国博覧会では、電気を中心とした技術展示が評判になったと物の本で読んだことがありますが、こうした写真もそれを裏付けているのかもしれません。
 ご紹介するのは1900年開催、パリ万博会場の彩色カラー写真の数々。
 ヴィクトリア朝最後、そして19世紀最後の年を飾ったパリ万博では、動く歩道やエッフェル塔に設けられたエスカレーターなど、蒸気から電気の時代の幕開けを告げる象徴的なアトラクションが人目を引いたそうです。

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ジャポニズムありし頃。20世紀初頭の外国人によるゲイシャ写真

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 海外から見た日本の芸者ってどういう存在なのだろう?.... とか、こういう写真を見ると、つい考えてしまいます。
 20世紀初頭の外国人によるゲイシャとして紹介されていたポートレートは、いわゆる「ジャポニズム」を踏襲したヴィンテージ写真。
 ジャポネズリーからジャポニズムを経て、いささか形骸化した感のある肖像写真ですが、年代的には19世紀後半から20世紀初頭にかけて、という感じでザックリととらえていた方かいいかもしれません。
 着付けが左前になっていたりとか、勘違い感も楽しいですね。当世風にいえば、コスプレ写真です。はい。

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【画像】Happy Batlentines? 1966年のバットマン・バレンタインカードがレトロで可愛い

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 そういえば明日はバレンタインデーだったとこんなギークなカードで思いだしてしまった人は、たぶん世間的にはニッチ中のニッチなのじゃないかと思う、そんな『バットマン・バレンタイン』のカードをご紹介。
 マーク・アンダーソンという人が eBay で落札したバレンタインカードは、1966に発売された“Doubl Glo Batman Valentines”という商品なのだそう。
 60年代のオールド・バットマンののどかなイラストに、いかにも当時のアメコミらしい鮮やかな色彩。ポップも楽しい。

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【ハロウィン動画】パブリックドメイン素材で制作、ホラーでカルトなPV『TMBG - The Darlings of Lumberland』

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 ジョン・リネル&ジョン・フランズバーグが82年に結成したロックバンド、ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツ (They Might Be Giants 略称:TMBG)の16枚目に当たるアルバム『Nanobots』より、The Darlings Of Lumberland の非公式なミュージックビデオ。
 YouTubeユーザーの Craig Clark さんによるファンメイド映像ですが、パブリックドメインのレトロ写真やクラシックなホラー映画などの素材をコラージュした、不気味ステキな映像作品に仕上がっています。
Happy Halloween!!

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【歴史】1715年から近代まで。あまりに魅力的な潜水服の開発史(画像33枚)

History of Diving Suits

 宇宙服の歴史は与圧服から始まりましたが、潜水服の歴史はさらに古く、17世紀後半にまでさかのぼることができるようです。
 潜水服の特徴は軟式潜水服と硬式潜水服に大きく分けられており、1950年代にスクーバが登場するまでは、ほぼ唯一の実用的な潜水方法として活用されてきました。初期段階で考案されたホースで海上から空気を供給するというコンセプトは現在でも受け継がれていますが、機動性が極めて悪く、近年ではスクーバや近代的な送気式潜水に取って代わられつつあるそうです。

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【アート】まるでヴェルヌの空想小説! 19世紀末の「空想飛行機械」のコラージュブック(33枚)

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 まさに「空想科学」!!
 1830年6月、プロイセンに生を受けたチャールズ・オーギュスト・アルバート・デルショー(Charles August Albert Dellschau)は、精肉商として働きながら独学で絵画を学んだという珍しい経歴を持つ人物。
 デルショーは水彩画やコラージュを駆使した幻想的な飛行機械の数々を描いており、少なくとも13冊のノートブックを遺したといわれています。
 その最も古い作品は1899年の日付の日記であり、最も新しいものは1921年から22年にかけて記されたノート。そんな彼の作成した数々の飛行機械のイメージは、想像力豊かで胸躍る幻想に満ちていました。

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【動画】あまりに幻想的! ティンタイプ写真で構成したストップモーション・アニメーション『Near the Egress』

Near the Egress

 デジタルではなくフィルムによる映像が、時に記憶の再生とイメージの重なる時があると昔から思っていたのですが、そんな感慨をさらに高めてくれるような、素晴らしい映像作品をご紹介します。
 ファインアート・フォトグラファーのアントニオ・マーティネスさんの制作した驚くべき映像は、800枚を越えるティンタイプ(フェロタイプ)写真(参考:写真湿板)を用いて、あまりに幻想的な映像作品として完成させました。

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【アート】フランク・R・パウルの未来、1940年に描かれた太陽系の生物と人類

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 以前にSFアートの礎として紹介したフランク・R・パウルは、SF黎明期のパルプ雑誌「アメージング・ストーリーズ」のカバーイラストを手掛けるなど、サイエンス・フィクションの世界に多大な功績を残すアーティスト。
 伝説的なSFパルプ雑誌にあまねく足跡を残すパウルなわけですが、今回ご紹介する作品は、彼が1940年頃に描いた、人類と“太陽系の異生物”との交流を中心にまとめられたもの。
 ジフ・デービス社により1939年から1953年にかけて発行された、「Fantastic Adventures」誌に掲載された作品とのことですが、パウルらしい極彩色の配色と大胆な構図は、やはり格別に魅力的です。

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【動画】1938年のアニメ制作風景、フライシャー・スタジオの「ポパイ」はこうして作られた

The Making of a Popeye Cartoon

 ホウレンソウを食べると百人力を発揮する「ポパイ」は、1929年にエルジー・クリスラー・シーガーという人物が「シンブル・シアター」という作品で生み出したキャラクターが始まりといわれています。
 今も世界中で親しまれているポパイですが、ご紹介する動画は、マックス&デイブのフライシャー兄弟率いる、フライシャー・スタジオで製作されたアニメ映画「Aladdin and His Wonderful Lamp(邦題:ポパイの魔法のランプ)」の制作風景(1938年)を収めた短いドキュメンタリー。

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【アート】レトロゲーム、アタリのカートリッジを現在のタイトルで再現してみた(18枚)

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 任天堂がNES(Nintendo Entertainment System)、いわゆる北米版ファミコンで進出する以前に世界最初のビデオゲーム会社として市場を席巻していた「アタリ」ですが、筆者も含めて日本人にはあまり馴染みがないようです。
 ご紹介するのは、アーティストの StarRoivas さんが作成した印象的なグラフィック。アタリのレトロなゲームカートリッジのイメージを、現在のゲームタイトルで再現してみせたというもの。
 カートリッジのデザインが額縁のようになって、デザインとしても魅力的です。

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【動画】ニューヨーク万博1964、科学の夢あふれる「フューチュラマII」のプロモーション映像

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 「フューチュラマ」は1939年から40年にかけて行われたニューヨーク万国博覧会に、ゼネラル・モーターズ(GM)が出展したライド型のアトラクション。
 “明日の世界”を掲げたニューヨーク万博では大変な人気を博したようですが、ご紹介する動画は同じニューヨーク万博でも、1964年に行われた博覧会で展示された「フューチュラマ II」の貴重なプロモーションフィルム。
 まるでジェリー・アンダーソンの世界に入っていくかのようです。

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【アート】侵略するロボットのレトロなポスター「Murderous Automatons」

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 とってもクールなロボットのポスターデザインを制作しているのは、アニメーターでイラストレーターだという Tom Kyzivat さん。
 凶悪な巨大ロボット軍団の侵略を感じさせるグラフィックは、プロパガンダ風で洗練されたデザイン。個人的にこういうイメージは大好物です。

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【アート】恐竜と人類が共存する空想世界「ダイノトピア」が素晴らしい(動画あり)

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 これこそセンス・オブ・ワンダー。
 同じ恐竜との共存を描きながら、ジュラシックパークよりずっとファンタジックに感じるのは、たぶんイマジネーションの翼を空想の世界で広げ、遊ばせているから。そこに存在するのは幼き日に空想の中で大地を闊歩し、大空を羽ばたいていた恐竜たちです。
 まさに“ジュブナイル”としか表現できない空想世界「Dinotopia」のブックシリーズを描くのは、ファンタジー画家のジェームス・ガーニーさん。かつてのジュブナイルの一端は間違いなく、こういうものでした。素晴らしい。

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キネコ

Author:キネコ
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管理人は『コタク・ジャパン』や『目ディア』、『Amp.』他でも執筆経験のあるフリーライター。ハンドルネームの由来は、映像変換技術のKinecoから。

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