パルナス製菓は昭和22年に神戸で創業、京阪神を中心にケーキ店チェーンとして事業を展開していた株式会社だったのですが、現在では事業を廃止してしまったそうです(2000年12月に本社工場を解体、2002年12には会社の解散手続きが終了。※情報元Wikipedia)
いきなり何かといえば、管理者運営の別HPでの、ちょっとしたレスの盛り上がりから調べてみたら、なかなか興味深い情報が手に入ったので記録がてら開陳してみようというしだい。
ローカルな上に話題も限定されますが、まあブログなんて所詮は自己満足ですから、ご容赦を(笑)
さて、パルナスといえば30代以上の関西人には異常な知名度を誇るテレビCMがありまして、遡れば手塚治虫原作のアニメ「リボンの騎士」本放送時のスポンサーをつとめていたらしく、また日曜朝のアニメ――「ムーミン」や「フランダースの犬」といった、いわゆる「世界名作劇場」の再放送枠で流れていたCMには、懐かしさといいますか、ある種の“怖さ”を想起される方も多いと思われます。
暗いブルーの夜空をバックに、幼い赤ちゃんの笑顔がモノクロで映し出され、
♪ぐっと かみしめてごらん ママのあたたかい心が おくちの中に しみとおるよ パルナス
という中村メイコの歌声が流され、そこからスクロールするケーキの映像にかさなる、ボニー・ジャックスの低音のコーラス、
♪ボンボンボン ボンボン
次に、ケーキに見立てているだろうお城を遠景に、湖畔に佇む女性の影絵アニメへと移行、トナカイが曳くケーキを乗せたソリのアニメへと続きながら、
♪あまいお菓子の お国のたより おとぎの国の ロシアの ゆめのおソリが 運んでくれた パルナス パルナス モスクワのあじ パルナス パルナス パルナス
という、なんとも寓話めいたCMソングが重なるわけです。
このCMが、どうしてこれほどの知名度を持って関西人に受け入れられたのかは謎としか言いようがありませんが、いずれにせよ日曜の朝っぱらから目にするにはあまりに陰気で、しみじみと物寂しいCMであったことは事実です。
実際、筆者も幼い頃、このパルナスのCMをどこか“物寂しく怖い”ものとして見ていた記憶があります。
ところで調べるうち、件の影絵アニメの制作を著名な影絵作家の藤城誠治氏が努めていたという情報を目にし、驚かされました。
藤城氏といえば、NHKの教育番組などでも世代の者にとっては印象深く、個人的にも大好きな画家さんであります。
また、パルナス製菓のイメージマスコットに『パルちゃん』というのがあるんですが、これはロシアの童話である「ネズナイカ物語」の主人公・ネズナイカそのものという指摘もあります。
この子が“パルちゃん”
参考画像
当のパルナス製菓も倒産したわけではなく、事業の縮小はあったものの、黒字の無借金経営のまま事業解散という流れですし、同社清算にともなう残余財産の分配などで一度は創業者が長者番付に顔を出す(2003年、番付33位)などしておきながら、今は阪神尼崎駅の構内で、細々と喫茶店『モンパルナス』として往時のピロシキ(パルピロ)の味を伝えるばかり。
なにやら怪しげな想像が働いてしまうのは、考えすぎでしょうか?(笑)
いずれにしろ、調べれば調べるほど謎の深まる、秘密のロシアン結社・パルナスですが(←こらこら;)、今や映像を目にする機会はないだろうと思っていれば、なんのYouTubeに残されているではないですか。しかも複数のバージョンが。
いやはや、あらためて見てみてもしみじみと怖い(笑)
ついでに『西村のエイセイボーロ』のCMも目にし、あまりの懐かしさにむせび泣いてしまった…というのはもちろん嘘ですが(笑)
ちなみに最近、キングレコードから件の「パルナスの歌」を含むCDが発売されたようです。
これ↓です。
「心と耳にのこるCMのうた」
品番:KICS-3001
レーベル:キングレコード
一部カバー曲を含みますが、
この木なんの木(日立グループ)、いいもんだな故郷は(明治製菓カール)、心のつばさ(日本香堂:毎日香)、青雲のうた(同社:青雲)、など、なんとも懐かしいCM曲が収録されています(取り上げたのはパルナス含め、オリジナル収録曲)。
これは、探してみよう。
いきなり何かといえば、管理者運営の別HPでの、ちょっとしたレスの盛り上がりから調べてみたら、なかなか興味深い情報が手に入ったので記録がてら開陳してみようというしだい。
ローカルな上に話題も限定されますが、まあブログなんて所詮は自己満足ですから、ご容赦を(笑)
さて、パルナスといえば30代以上の関西人には異常な知名度を誇るテレビCMがありまして、遡れば手塚治虫原作のアニメ「リボンの騎士」本放送時のスポンサーをつとめていたらしく、また日曜朝のアニメ――「ムーミン」や「フランダースの犬」といった、いわゆる「世界名作劇場」の再放送枠で流れていたCMには、懐かしさといいますか、ある種の“怖さ”を想起される方も多いと思われます。
暗いブルーの夜空をバックに、幼い赤ちゃんの笑顔がモノクロで映し出され、
♪ぐっと かみしめてごらん ママのあたたかい心が おくちの中に しみとおるよ パルナス
という中村メイコの歌声が流され、そこからスクロールするケーキの映像にかさなる、ボニー・ジャックスの低音のコーラス、
♪ボンボンボン ボンボン
次に、ケーキに見立てているだろうお城を遠景に、湖畔に佇む女性の影絵アニメへと移行、トナカイが曳くケーキを乗せたソリのアニメへと続きながら、
♪あまいお菓子の お国のたより おとぎの国の ロシアの ゆめのおソリが 運んでくれた パルナス パルナス モスクワのあじ パルナス パルナス パルナス
という、なんとも寓話めいたCMソングが重なるわけです。
このCMが、どうしてこれほどの知名度を持って関西人に受け入れられたのかは謎としか言いようがありませんが、いずれにせよ日曜の朝っぱらから目にするにはあまりに陰気で、しみじみと物寂しいCMであったことは事実です。
実際、筆者も幼い頃、このパルナスのCMをどこか“物寂しく怖い”ものとして見ていた記憶があります。
ところで調べるうち、件の影絵アニメの制作を著名な影絵作家の藤城誠治氏が努めていたという情報を目にし、驚かされました。
藤城氏といえば、NHKの教育番組などでも世代の者にとっては印象深く、個人的にも大好きな画家さんであります。
また、パルナス製菓のイメージマスコットに『パルちゃん』というのがあるんですが、これはロシアの童話である「ネズナイカ物語」の主人公・ネズナイカそのものという指摘もあります。
この子が“パルちゃん”
参考画像
当のパルナス製菓も倒産したわけではなく、事業の縮小はあったものの、黒字の無借金経営のまま事業解散という流れですし、同社清算にともなう残余財産の分配などで一度は創業者が長者番付に顔を出す(2003年、番付33位)などしておきながら、今は阪神尼崎駅の構内で、細々と喫茶店『モンパルナス』として往時のピロシキ(パルピロ)の味を伝えるばかり。
なにやら怪しげな想像が働いてしまうのは、考えすぎでしょうか?(笑)
いずれにしろ、調べれば調べるほど謎の深まる、秘密のロシアン結社・パルナスですが(←こらこら;)、今や映像を目にする機会はないだろうと思っていれば、なんのYouTubeに残されているではないですか。しかも複数のバージョンが。
いやはや、あらためて見てみてもしみじみと怖い(笑)
ついでに『西村のエイセイボーロ』のCMも目にし、あまりの懐かしさにむせび泣いてしまった…というのはもちろん嘘ですが(笑)
ちなみに最近、キングレコードから件の「パルナスの歌」を含むCDが発売されたようです。
これ↓です。
「心と耳にのこるCMのうた」
品番:KICS-3001
レーベル:キングレコード
一部カバー曲を含みますが、
この木なんの木(日立グループ)、いいもんだな故郷は(明治製菓カール)、心のつばさ(日本香堂:毎日香)、青雲のうた(同社:青雲)、など、なんとも懐かしいCM曲が収録されています(取り上げたのはパルナス含め、オリジナル収録曲)。
これは、探してみよう。