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 2011年を記録する上で、もっとも忘れてはならない出来事といえば、3月11日に発生した東日本大震災。
 しかし驚くべきことに、3.11の大震災以前と、その後とでは、津波に対する危機意識に逆の意味での変化が日本人に起こっているらしい。

 警鐘を鳴らすのは東京大学地震研究所の大木聖子(さとこ)助教。
 大木氏の研究によると、東北地方の地震と津波の後、日本(特に西日本)の住民は危険な津波があっても避難しない可能性が高くなったとのこと。
 同氏は12月5日(米国時間)、米国地球物理学会の年次大会で調査結果を発表し、「巨大な津波は人々に教訓を与えたわけではなく、逆に、人々の意識は以前より危険な状態になっている」と警鐘を鳴らします。

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