人工知能の実用化という、まさにかつてのSFが描いた世界が現実のものとなっている近年ですが、ついにデータフローを使って作曲までしてしまうAIが誕生したようです。
ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL)が発表したのは、フローマシンと呼ばれるソフトウェアを用いることで、膨大なデータベースからAIが自ら音楽スタイルを学習し、指定されたスタイルで音楽を作製するというもの。
上の動画で演奏されているのは、フローマシンA!が作曲した『Daddy's Car』というポップソング。ただし現在のところ、フローマシンが全ての作曲および演奏を行うのではなく、アシスタントAIツールという位置づけ。
様々なジャンルや楽曲から集めた1万3000のデータをもとにスタイルを選択すると、フローマシンがリードシートを作製し、それを人間の作曲家がつなぎ合わせることで音楽が完成します。『Daddy's Car』も音声は人間が歌い、ミキシングは人の手で行われたようです。
Sony CSLはフローマシンにより作曲した『Mr Shadow』も発表しています。
こちらはアーヴィング・バーリンやデューク・エリントン、ジョージ・ガーシュウィン、コール・ポーターのようなアメリカの作曲家によるスタイルで構成されています。
フローマシンによる楽曲は音声ファイル共有サービス“サウンドクラウド”でも公開されており、この2曲を含む世界初(でしょうか?)のAIによるアルバムが2017年に発売される予定になっているようです。
ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル ザ・ビートルズ Universal Music =music= 2016-09-08 |
[Via. FLOW MACHINES Artificial Intelligence for the future of music / boingboing / visual. Electronic Beats]