1974年にエチオピア北東部で発見され、「ルーシー」と名付けられたアファール猿人が木から落ちて死んだ可能性があることを、雑誌“ネイチャー”に掲載された論文が明らかにしました。
それによると、ルーシーの上腕骨には落下の衝撃による複数の圧縮や骨折が見られたとのことです。
ルーシーはヒト亜族「アウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)」の最初期に発見された女性個体であり、鮮新世にあたる318万年前の地質時代に生きていたと考えられています。
ルーシーの復元模型(出典元:Wikipedia)
論文を公開したのは、米テキサス大などによる共同研究チーム。
チームはルーシーの骨をコンピューター断層撮影法(CT)で分析することにより、ルーシーが12メートル以上の木から落下したこと、落下時の速度は時速約11メートルであったことなどを推定しました。
また、骨折には治った形跡が見られず、内臓の損傷を引き起こすほどに骨折の状態が深刻であったことから、ルーシーは落下直後に死亡した可能性が高いとしています。
ルーシーが木から転落死したことを示唆する新たな研究成果は、初期人類が樹上生活をしていたかについての活発な議論を呼び起こしています。
[Lucy fell from a tree 3.18 million years ago]
[参照:ハフィントンポスト、Nature]
ルーシーの復元模型(出典元:Wikipedia)
論文を公開したのは、米テキサス大などによる共同研究チーム。
チームはルーシーの骨をコンピューター断層撮影法(CT)で分析することにより、ルーシーが12メートル以上の木から落下したこと、落下時の速度は時速約11メートルであったことなどを推定しました。
また、骨折には治った形跡が見られず、内臓の損傷を引き起こすほどに骨折の状態が深刻であったことから、ルーシーは落下直後に死亡した可能性が高いとしています。
ルーシーが木から転落死したことを示唆する新たな研究成果は、初期人類が樹上生活をしていたかについての活発な議論を呼び起こしています。
[Lucy fell from a tree 3.18 million years ago]
[参照:ハフィントンポスト、Nature]
アナザー人類興亡史 −人間になれずに消滅した”傍系人類”の系譜− (知りたい!サイエンス) 金子 隆一 技術評論社 2011-04-21 |