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 カラー写真の研究は、写真が発明された黎明期から始まっていたといっていいと思います。
 日本では写真家の日下部金兵衛に代表される手彩色写真が早くから始まっていましたし、物理学者のアレクサンドル・エドモン・ベクレルらによるカラー写真の研究も1800年代には試みられています。
 しかし現代のテクノロジーは、ついにモノクロ映像を自動彩色する技術に辿りつきました。
[Colorizebot Neural Network Research (Deep Learning) - Coloring a B&W Videoclip]

 この動画は、エド・サリヴァン・ショーに出演したビートルズが『抱きしめたい(I Want To Hold Your Hand)』を演奏したシーンを、カラーライズボットでカラー映像化したもの。
 動画をアップしたのは、ディープラーニングを応用したカラーライズの研究を行っているアミール・アヴニ氏。同様の研究は早稲田大学も行っており、すでにプログラムのソースコードがGitHubで公開されています。

 しかし今回使用された技術は、静止画ではなく動画を着色するアルゴリズム。Redditでのコメントによると、このアルゴリズムがアカデミーで開発されたのは、約3か月前。ディープラーニングにより、アルゴリズムが映像をカラー化するための学習を自動で行うとのこと。

 ただし、カラーライズに用いるニューラルネットワークはグレースケールのパターンやテクスチャなどの影響を受けるため、古い写真やコントラストの曖昧な映像(画像)などでは正しい発色が行われない傾向があるようです。

[Colorizebot Neural Network Research (Deep Learning) - Coloring a B&W Video-clip Number 2]

 ブラック(コリン・ヴァーンコム)の『Wonderful Life』のPVですね。久しぶりに聞いたけど、やっぱり名曲です。

 ちなみに、「Algorithmia」というサイトでは、画像のURLを入力するだけでお手軽にモノクロ画像のカラー化ができますよ。
 かなり楽しいので、興味のある方はお試しあれ。

4336047723明治時代カラー写真の巨人 日下部金兵衛
中村 啓信
国書刊行会 2006-08

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