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 すでに本家『スター・ウォーズ』新トリロジーはエピソード8がクランクインしているわけですが、かつてのオスマン帝国・トルコでも『スター・ウォーズ』が制作されていたことはほとんど知られていません。
 コアなマニアの間では伝説の作品とされていた『トルコ版スター・ウォーズ』ですが、なんと幻といえるオリジナルフィルムが発見されたそうです。
[Dunyayı Kurtaran Adam (1982) Cuneyt Arkın, Aytekin Akkaya Orijinal Yeşilcam Film Fragmanı]

 トルコ版スター・ウォーズの原題は『Dunyayi Kurtaran Adam』、マニアの間では『The Man Who Saves the World(世界を救う男)』として知られていました。
 しかしこの映画のフィルムは30年以上にわたって失われたと考えられてきたため、これまでは粗悪な画質の海賊版ビデオテープ以外では観ることができなかったのです。

 しかし、マニアの執念なのかフォースの導きによるものなのか、奇跡は訪れるのですね。

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画像出典:Neon Harbor

 大のスター・ウォーズ・マニアでもある米ネオンハーバー・エンターテインメント社のエド・グレイザーさんが、元映写技師だというトルコ人男性の秘蔵コレクションに埋没していた、当時の35mmフィルムを発見したのです。


画像出典:Neon Harbor

 この男性が、主人公のルーク・スカイウォーカー(←違う)。宇宙の士官候補生という設定らしいですが、けっこう苦み走ってます。


画像出典:Neon Harbor

 これがトルコのダース・ベイダー、いわば「ターク・ベイダー」ですな。

 ちなみにトルコ版スター・ウォーズのストーリーは、ざっくりいえば「宇宙の士官候補生である主人公が、砂漠の惑星を究極の力で支配しようとする“邪悪な魔法使い”と戦う」というものだそうです。

 オリジナルの映像が頻繁にカットインすることや劇伴の盗用以外は『スター・ウォーズ』と言われてもピンときませんが、フォース(?)を極めたはずの主人公がほぼ肉弾戦で戦うことや、Pプロを彷彿とさせるチープなキャラクター造形など、カルト映画としてのポテンシャルは極めて高い。

 グレイザー氏は発見されたフィルムを修復し、デジタル化することを計画しており、今後のソフト化や劇場公開なども視野に入れているそうです。

 日本でも発売されないでしょうか、トルコ版スター・ウォーズ。ニッチな需要だけはありそうなんですが。

B0088LTVXA最低映画館・SF映画編
岸田裁月
マイカ 2012-01-01

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参考:Neon Harbor
画像出典:Physical Impossibility