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 7月29日の東宝系全国ロードショーを控えている、映画『シン・ゴジラ』の予告編がついに公開されました。
 これまでメインとなるゴジラの姿はティザービジュアルで確認できるのみでしたが、公開された予告編では最新版ゴジラの姿がバッチリ確認できます。
『シン・ゴジラ』予告 [YouTube]

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 懐かしき「東宝スコープ」レーベル。予告編のアスペクト比は、当時と同じ2.35:1のシネマスコープ・サイズです。

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 これまでのゴジラに見られないほど、禍々(まがまが)しい顔つきの新ゴジラ。細かな歯列と小さな眼が特徴でしょうか。

godzilla04 立ち姿は、これまでのゴジラと同じ直立姿勢。腕の細さと、虚空を鷲掴むかのように上へ向けられた手の表情が印象的です。

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 正面から見ると、眼の小ささが際立つ。背後に見えるのは尻尾の先端であるらしく、他の皮膚とは異なるゴツゴツとした造形が見られます。

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 崩れ落ちる擁壁の映像は、まさに“特撮”。

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 今回のゴジラの大きな特徴が、内部からメルトダウンを起こしているかのように赤く発光する体です。

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 資料らしき紙には「呉爾羅(ごじら)」という文字が。呉爾羅といえば大戸島の“呉爾羅伝説(第一作)”が浮かびますが、果たして……?

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 こちらのカットも、新ゴジラの皮膚の質感がよくわかります。溶岩のようにも感じますね。

 なお今回のゴジラは、東宝作品としては初となるフルCGで描かれると公表されています。しかし個人的な印象では、部分的にプロップやマペットなどを併用した「CG+特撮」による描写になるのではないか、と感じられる。
 具体的には、予告編冒頭の大口を開けて咆哮するゴジラのシーンです。

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 このゴジラの顔は、何度見てもCGだとは納得しづらい。
 もし、この映像からほとばしる“人の手が操作してる感”をCGで再現できるのだとしたら、そのスライドした高度な技術は、ありえないほど凄まじい。
 特撮映像をこれほど詳細に再現できるのだとしたら、本当の意味で、人の手による「特撮は要らない」のではないか? と感じられるほどです。

 事実、特技監督の樋口真嗣氏は、今回のゴジラについて「特撮とCGのハイブリッドになる」との言葉を残しているそうで、(フルCGが)誤りだとは断定できないまでも、その可能性は少なくないといえるでしょう。

 そして今回のゴジラの映像で印象的なのが、予告編でも象徴的に使用されている「尻尾」の存在感です。

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 個人的には、括弧つきの(フルCG)で描かれるゴジラの背びれが左右に揺れている点にも注目したい。
 あれは「着ぐるみだから仕方ない部分」だと長年思っていたのですが、今回のゴジラでは意図的に再現しているのでは? と思えました。もしその印象が事実なら、そのこだわりは「唖然」とするレベルです。

 正直言って、着ぐるみでないゴジラの背びれをわざわざ揺らす理由は、無いのです。少なくとも生物学的な描写という意味においては。
 だけど今回のゴジラは、あたかも着ぐるみ特撮であるかのように、背びれが左右に揺れています。この部分は、ハリウッド版のフルCGゴジラとは差別化できる重要なポイントです。
 それがよいか悪いかは評価次第ではありましょうけれども。

『シン・ゴジラ』特報2 [YouTube]

 12年ぶりに東宝ブランドとして製作される『シン・ゴジラ』は、まぎれもなく「特撮」の遺伝子を受け継いだゴジラだということができるでしょう。

 ゴジラのコンセプトデザインを担当した前田真宏氏は、
「庵野総監督とディスカッションするなかで、日本人だけが作ることのできる、ゴジラに込められた精神性や想いをデザインに落とし込もうと考えました。戦後間もない頃に製作された初代『ゴジラ』のリアリティに対して、3.11を体験した我々だからこそ体現できるリアリティのある、原点回帰のデザインになっている」
[ORICON STYLE]

 と述べています。 
 なお、今回のゴジラの設定身長は歴代最大の118.5m。ギャレス・エドワーズ版『GODZILLA(2014)』の355フィート(108m)よりも、10.5m高いという設定です。これが東宝の自負であるかについては、ナントモカントモ。

 また、これまで公開されていた主要キャストは、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ だけでしたが、今回公表されたキャストの総数は、なんと325人。
 映像では高良健吾、大杉漣、柄本明、國村隼、余貴美子、津田寛治、市川実日子、塚本晋也、嶋田久作などの姿が確認できますが、その他のキャストも、ピエール瀧、斎藤工、古田新太、前田敦子、三浦貴大、光石研、鶴見辰吾、モロ師岡など錚々たる面々です(順不同、敬称略)。

 エグゼクティブプロデューサーの山内章弘氏によれば、
「間違いなく日本映画最大規模の出演者数です。あまりの総集結ぶりに撮影時期は『ゴジラの現場以外、日本から俳優が消えた』と多くの方からお叱りを受けました」
[映画ナタリー]

 とのこと。
 総キャストは『シン・ゴジラ』公式サイトで確認することができますので、よろしければどうぞ。

 映画『シン・ゴジラ』は、脚本・編集・総監督に庵野秀明、監督・特技監督に樋口真嗣、准監督・特技統括に尾上克郎という布陣で、7月29日全国東宝系ロードショーです! 観ずに死ねるかっ!

【8月9日追記】
 結論からいえば、ゴジラ本体の描写はフルCGというのが正解でした。
 樋口監督の言葉は「ゴジラをハイブリッドで描く」ととらえることもできる半面、「映画本編がCGと特撮とのハイブリッドになる」ととらえることもできるなと思っていたのですが、どうやら後者だったようです。

 本文で触れている咆哮シーンですが、顔から体へパンするというシーンで、スクリーンで観ると動画とは全く違った印象となりました。
 確かに場面を切り取るとマペットのような動きですに見えますが、映画としてまとまった映像で観ると異なる印象がありました。
 記事を訂正するとともに、お詫びいたします。

[映画『シン・ゴジラ』公式サイト]

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラジ・アート・オブ・シン・ゴジラ

カラー、東宝
グラウンドワークス 2016-08-10

東宝30cmシリーズ ゴジラ (1954) 初代ゴジラ 電車咥えver. 全高約30cm PVC製 塗装済み完成品フィギュア 一部組み立て式