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 挑発的なダンスを披露する、仮面をつけたグラマー美女ダンサー。
 しかしこの人(?)って実は、アニマトロニクスなんです。思わず人間が入っているんじゃないかと疑ってしまいそうなほどリアルで、かつその動きが滑らかすぎるほどに滑らか。
 アーティストのジョーダン・ウォルフソンさんがクリーチャー制作スタジオ「スペクタル・モーション」とのコラボレーションで作り上げたセクシーすぎるアニマトロニクスは、ニューヨークのDavid Zwirner Galleryで展示されたという作品。
 論より証拠。そのセクシーすぎるダンスをご覧ください。



 その悩ましい腰つき。エロい!

 しかも顔認証技術が採用され、鏡越しに観察者の顔をじっとりと見つめ返してくれるという機能まで装備されています。
 その素顔は不気味なマスクで隠され、マスク越しの視線は獲物を狙う猛禽類のように鋭いというシロモノ。
 まさに「超肉食系アニマトロニクス」です。

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 マスクは鉤鼻の魔女のような不気味な意匠を示し、グラマラスな肢体はウェザリングで汚されています。

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 よく見ると腹部の辺りから金属のパイプがつなげられており、パイプの先は鏡に切られたスリットの中へと消えています。鏡の裏に動力などが隠されており、体の上下はそこから操作されていることがわかります。

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 部屋全体がアート空間。そして鏡越しの仮面美女が睨みつけてくる。とってもカッティング・エッジなインスタレーションであることがわかりますね。

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 ギロリ....という視線。で、より長い動画がこちらです。



[Via. BoingBoing and Daily Mail]

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都築 響一

筑摩書房 2012-03-24

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