1973年に撮影された、グラムロックの貴公子デヴィッド・ボウイの『トーキョー・ポップ』。昨年、突然の音楽シーン復帰を果たした彼も、もう67歳なのかと驚かされますが、写真は70年代に撮影された山本寛斎の衣装デザインによるファッション・フォト。
ビニール素材の前衛的なボディスーツは、いま見てもセンセーショナル。
70年代特有の楽観的フューチャー・イメージと、頽廃的モードとのアンビバレントな融合が面白いです。
写真は彼の6枚目のアルバム『アラジン・セイン』に合わせて撮影されたもの。ボウイ初のワールド・ツアーの成功もあって、アルバムは全英1位を記録し、全米でも初のトップ20入りを果たしています。
映画『地球に落ちてきた男(The Man Who Fell to Earth)』が公開される3年前ということで、撮影時期は少し先行していますね。
まさに絶頂期の美貌を保っていたボウイを写真に焼き付けた、アヴァンギャルドな70年代のフューチャリズムです。
関連エントリ
■ピエール・カルダンの宇宙時代ファッション(1970) [e-g-non]
[1973: DAVID BOWIE “TOKYO POP”]
デヴィッド・ボウイ・イズ ヴィクトリア・ブロークス ジェフリー・マーシュ 野中モモ スペースシャワーネットワーク 2013-07-10 |