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 1989年にフランス=ベルギー合作により製作された『マルキ(原題:MARQUIS)』は、奇怪なマスクで犬にカリカチュアライズされたマルキ・ド・サドを主人公に、全編をマペット的なイメージで展開されるカルト作品。
 人格化されたペニスと犬になったサド侯爵という奇妙なコンセプトですが、独自のカリカチュア文化を持つフランスらしいというか、J・J・グランヴィルなどの影響もあるのかもしれない。フルムービーなので、興味のある方だけどうぞ。時間のある時にでもご覧ください。



 サディズムという言葉の原型となった、かのマルキ・ド・サドのペニスが人格化した個性を持っているという大胆なコンセプトで作られており、個人的には当時のレンタル屋で見た限りの作品でした。
 当時の自分にとっては、擬人化された馬婦人がサドのコケシのようなペニスを口に含むシーンが無修正で描かれていることがけっこう衝撃でしたが、今見ると微笑ましくもエロティシズムあふれる描写が隅々まで愛おしいと感じてしまったりして。なお、日本でのソフト化はVHSのみ。

※動画での本編は1時間21分頃まで。以降の動画はメイキングになっています。 言語はフランス語で字幕もないので、映像で察しつつ、お楽しみ。

・作品データ
製作年:1989年
日本劇場公開:東京国際ファンタスティック映画祭でのみ上映
上映時間:84分
製作:(フランス=ベルギー)
■スタッフ■
監督:アンリ・グゾヌー
脚本:ローラン・トポール
撮影:エチエンヌ・フォーデット
美術:ピエール・フランソワ・ランボッシュ
音楽:ラインハルト・ワーグナー

■キャスト(声の出演)■
フランソワ・マルトゥーレ、バレリー・クリン、イザベル・カネ・ウルフ 他

舞台は革命直前の、1788〜9年フランス。マルキ(侯爵)は、些細な罪でバスティーユに投獄されていた。
物語は、革命軍の指導者の脱獄と、それを助けようとする人々。そしてマルキの作品に関わる人々で構成される。全編マペットというか、着ぐるみの動物キャラクターで演じられた作品。とは言っても、決して子供向けのコメディなどではなく、大人向けのシュールな造形美を楽しめる作品となっている。
かの有名なマルキ・ド・サドが、愛と自由を求める物静かで詩的な青年作家として描かれ、そして第二の主人公として彼自身のペニス(オイオイ、マジかよ)が、独立した一個の人格を持つキャラクターとして登場する。“サド”という名が、マルキ以外の人の手によって作品が出版されたためについた偽名で、しかも差出人住所不明の略(S.A.D.E.)だっただなんて……。
作品のテーマは“エロスは死よりも強し”かな。1989年度東京国際ファンタスティック映画祭参加作品でした。
引用:allcinema

マルキ(字幕版) [VHS]マルキ(字幕版) [VHS]

コロムビアミュージックエンタテインメント 1989-12-21

マルキ(字幕版) [VHS]</a><br /><br />コロム

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