ダ・ヴィンチのライオンが実際に動く!
万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチの伝記にもしばしば登場する機械仕掛けのライオンは、実際には詳細な図面やプランなどが残されているわけではなく、彼の晩年に当たる1515年に、時のフランス国王フランソワ1世の面前にて披露されたエピソードなどが残されているというもの。
イタリア人アーティストが再現を試みたダ・ヴィンチのライオンは、約100キロの重量で、木や張り子を用いて作られています。
1515年7月12日、ジュリアーノ・デ・メディチによってフランス国王に披露されたというライオンは、「ホールを移動し、開かれた胸の中は百合や花で満たされていた」と記されたのだとか。
機械仕掛けのライオン『Mechanical Lion』は、その3分の2が失われたレオナルド・ダ・ヴィンチ手稿にも記述が見られるとのことですが、詳細なメカニズムなどは不明となっているようです。
オートマタの設計はダ・ヴィンチにとって初めての試みではありませんが、500年の時を越えて再現されたライオンは、すり足で歩を進め、周囲をねめ回すかのように頭を左右に揺らし、口をパクパクと動かしています。
動画の初出はけっこう古くて、2009年8月のロイター通信によるもの。フランスの博物館で披露された時のもののようです。
こちらは別の動画。同じダ・ヴィンチのライオンの再現ですが、内部構造などが確認できます(少々、音量注意です)。
[Via.Reuters / Dangerous Minds]
Leonardo Da Vinci: The Complete Paintings and Drawings Frank Zollner Johannes Nathan Taschen America Llc 2011-08-29 |