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 シェイプされた肉体と剥き出しの筋肉。
 空想上の生物や神々、ぬいぐるみのような無機物に至るまでを筋肉模型の解剖図に仕上げているのは、日本人アーティストの木下雅雄さん。
 リアルに徹した作品というよりは、人工的にシェイプアップされた肉体と独自のデフォルメを施されたフィギュアという感じですが、それがかえって空想上の生物に存在感を与えています。

01.Teddy
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 テディベアを解剖模型化した作品。
 セオドア・ルーズベルトに名前を由来するといわれるテディベアは、もともと男性用の愛玩具として製造されたというのは有名なお話。
 熊の手足がべた足なので、座らせると自然と抱っこして欲しそうなポーズになるところがテディベアがぬいぐるみとして完成度が高い理由ではないかと、木下さんはおっしゃってます。

02.Yoga Asura
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03.
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04.
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 ヨガのポーズをとる阿修羅の姿。
 6本3対の腕を持つ阿修羅には肩甲骨も同様に3対あるのか、もしそうなら肩甲骨の裏側に次の腕の大胸筋がつくのだろうか? などと考えたのが、解剖図をテーマにした作品を作るきっかけになったのだとか。

05.Baby
BABY 1

06.
BABY 3

 キューピーをモチーフにしたつもりが翼をつけるのを忘れて、Babyというタイトルになったそうです。

07.Walrus
WALRUS 1

 こちらは架空の生物ではなく、セイウチをテーマとした作品。

08.Maenad muscle
MAENAD 1

09.
MAENAD 2

10.
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 酒神デュオニューソスの巫女マイナスを制作したとのこと。
 半人半獣ではないマイナスをテーマとしていますが、たまにタイトルを強引につけてしまうこともあるそうです。

11.Sailor
SAILOR 1

12.
SAILOR 2

13.
SAILOR 3

 某アヒルのキャラクターをテーマとした作品。
 水中での水掻きに特化した後足を持つアヒルは、地上ではいささかバランスの悪い立ち姿になってしまいます。カートゥーンキャラをモチーフとしつつも、立ち姿の面白さを感じてもらいたいとのこと。

14.Q
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15.
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 キューピーのリアル・バージョン。
 前出のBabyとは違って、今度はちゃんと羽が付いています。

15.Ganesha
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16.
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 ヒンドゥー教の象頭の神ガネーシャをモチーフとしたもの。
 実際のガネーシャは太鼓腹の神様なのですが、剥き出しの筋肉はシェイプされていて、すごくカッコいいです。個人的に一番好きな作品。

16.Ganesa
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17.
File0526

18.
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 前出のガネーシャとは別バージョンの作品。頭頂高156センチというビッグサイズの作品で、制作年度はこちらのほうが古い。

[Masao Kinoshita]

人と動物の組み合わせで考えるクリーチャーの描き方人と動物の組み合わせで考えるクリーチャーの描き方
中塚 真 椎原 ヨシカズ 東京 ロビン まだら さい

誠文堂新光社 2014-04-10

人と動物の組み合わせで考えるクリーチャーの描き方