The Hearts of Age

 1938年に撮影された未発表作品『Too Much Johnson』が発見されたことでも話題を呼んだオーソン・ウェルズですが、そこから遡ること4年、1934年に彼が初めて監督した映像作品『The Hearts of Age』をご紹介します。
 『The Hearts of Age』は、アイルランドで舞台デビューを果たしていたウェルズがアメリカに帰国し、友人のウィリアム・ヴァンスと共に制作した約8分のサイレント作品。植民地時代のアメリカを舞台に、ウェルズ演じる「死(Death)」などが不吉なイメージで展開していきます。

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IVC,Ltd.(VC)(D) 2012-10-26

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 1934年のウェルズはアメリカでラジオドラマのディレクター兼俳優としての職を得ており、後の主催者となるマーキュリー劇場の関係者たちとも多くの仕事を行っていました。
 ちなみに、この頃のウェルズは最初の妻ヴァージニア・ニコルソンと結婚しており、作品に老婦人/警官役で出演しているのが、当のニコルソン。社交界の名士であり、女優でもあった女性のようです。

[Via.laughingsquid / NY Times]