3D Printing of Liquid Metals

 目を見張る速度で普及を進めている、3Dプリンター。医療やデザインの現場はもちろん、出力可能な銃器の印刷データが共有されるなど、その汎用性はとどまるところを知りません。
 しかし3Dプリントの最大のネックとなっていたのが、プラスチック樹脂を用いた強度面の不安。ところが、ノースカロライナ州立大学の研究者は、液体金属による3D印刷技術を開発することで、室温下で安定した印刷が可能な3D印刷技術の強度面を克服しようと試みています。

 これまでにも、「selective laser melting:SLM」など部分的に選択的なレーザー溶解技術を応用する金属製3Dプリント技術の提案はありましたが、今回発表された技術は、それらのものとは些か異なるようです。



 ノースカロライナ州立大学のマイケル・ディッキー生体分子工学博士が提唱するのは、ガリウムインジウムを用いた液体合金による印刷技術。動画で示されるのはスタッキング技術の一例ですが、まるでスーパーマーケットでオレンジを積み重ねるように、立体的に構造化されていることが確認できます。

 博士によると、この合金は「室温で空気中の酸素に反応し、硬化する皮膜特性を持つ」ため、金属を用いた3D印刷に応用することが可能だとのこと。
 この技術がさらに高められ、プラスチックよりも強度を増した金属による立体印刷が可能となれば、脆弱性という従来の3Dプリントの弱点を補うことが可能となるかもしれません。

 なお、チームの研究論文は、ノースカロライナ州立大学(NCSU)のニュースルームで確認することができます。
 そういえばディッキー博士は、以前にゼリー状のコンピュータメモリの開発で話題を呼んでいましたっけ。懐かしいな......。

(Via.Gizmag)

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水野 操

ソフトバンククリエイティブ 2013-05-28

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