「ツタンカーメンの呪い」ふたたび?! 英国マンチェスター博物館に展示されている4000年前の小像が、ひとりでに向きを変える様子がカメラにとらえられ、大きな注目を集めています。
問題となっている像は同博物館に展示されている石像で、古代エジプト神話に登場する冥府神オシリスに奉げられた Neb-Senu と呼ばれる像。
公開された石像のタイプラプス動画は、SUN 紙やABCニュースに取り上げられるなど、多方面での話題を集めています。
紀元前1800年頃に制作されたと見られる Neb-Senu 像は、高さ10インチ(約25センチ)ほどの男性像。蛇紋石で彫られた Neb-Senu 像は、肩までの長さのウィッグと膝丈のキルトを身につけています。
80年にわたって博物館に保管・展示されてきたものですが、その石像がひとりでに回転しているらしいことが発見されたのは、ごく最近のこと。奇妙な現象に気付いたのは、学芸員のキャンベル・プライスさんでした。
(石像の回転現象に気付いたキャンベル・プライスさん。彼はエジプト考古学を専攻する学者で、古代エジプトの石像を研究しています)
ある日、キャンベルさんは正面を向いているはずの石像が、背中を向けていることに気付いたといいます。
ところが、ガラスケースの中で保管されている石像に触れることができるのは限られたごく一部の人だけ。キャンベルさんも鍵を所持していたため、不審に思いつつも石像を元の向きに直しておくと、翌日にはまた、背中を向けていることに気付いたといいます。
「エジプト学者のほとんどは、迷信を信じるものではありません」と語るプライスさんは、真相を探るためにガラスケースの内部に11時間をかけてカメラを設置し、石像を撮影することを試みました。
そうして撮影された映像が、注目を集めるタイプラプス動画です。
動画では、誰も手を触れていないのに自動的に向きを転回し、背中を向ける石像の奇妙な動きを確認することができます。
謎の現象を見せる Neb-Senu 像がマンチェスター博物館に寄贈されたのは、1933年のこと。以来、現在に至るまで、このような現象を見せたことはなかったそうです。
動画:ABC News
謎の現象については、ある種の振動が石像を動かしていると主張する学者もいるものの、原因については明確な根拠といえるものは見つかっていないようです。謎の解明が待たれますね。
(Via.ABC news / Daily Mail)
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