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 カウンターカルチャーが時代を駆け抜けた60年代末から70年代にかけて、音楽を伝道の手段とする新興宗教団体が存在していました。
 その名を『ソース・ファミリー』というカルト教団は、教祖であるファーザー・ヨッド(Father Yod)を中心に小規模な共同体を築いていたらしい。
 音楽を伝道の手段とするサイケデリックな集団は、師父の死をもって終焉を迎えたと思われていましたが、現在でも生きながらえているようです。

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 音楽宗教団体ソース・ファミリーは、『ヤホワ13(Ya Ho Wha 13)』という名称でサイケデリック・ロックバンドとしても活動し、幾つかのビニール・アルバムを発表しています。
 1969年にはLAのサンセット・ストリップにレストランを開業するなど活動を活発化させますが、レストランは彼らの経典であるレコードの販売を行う「布教の場所」でもあったようです。結果的にアメリカ初のオーガニック・レストランとなったソース・レストランには、ジョン・レノンやジュリー・クリスティ、マーロン・ブランドなど有名人の常連客も多く詰めかけました。

TheSourceFamily_Poster

 ちなみに、ソース・ファミリーの「グル」であるファーザー・ヨッドの本名は、ジェームズ・エドワード・ベイカー。オハイオ州シンシナティの生まれで、1922年7月4日出生。13人の妻をもつコミューンの長で、アメリカにクンダリーニ・ヨガを広めたシーク教徒ヨギ・バジャン師との親交があった他、元海兵隊員で柔術の使い手であった等など、謎の経歴を持っています。

 彼らの主だった教義は、菜食主義と動物愛護。幾つかの教義は秘密とされましたが、自然と共存するユートピア思想に根差した社会実験コミューンであるという点は他のいくつかの例と同様なようです。



 以前に紹介したスティーヴン・ガスキンのコミューンなどとも共通する感覚をまざまざと感じるソース・ファミリーですが、現在はソース財団としての活動を行っており、レストランは売却されています。しかし今年になって『The Source Family』と題したドキュメンタリーをリリースするなど、やや目立った動きを見せているようです(上の動画は、その予告編)。

 その映画のサウンドトラックとして、未発表曲を含むニューアルバムが近日発売されますが、ひとまずは無料試聴でトリップしてみては? もちろん、アナログ盤で聴くのが一番ハマりそうですが。



(Via.Boing Boing)

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