Loopwheels

 いわゆる車輪の発明は人類史上でもかなり重要な発明の一つとして数えられるわけですが、こと自転車のホイールに関しては初期のものから大きな進化はみられません。
 そんな中、イギリス人エンジニアのサム・ピアースさんが開発した新方式の自転車ホイール『ループホイール』が話題を呼んでいます。
 形として示されると実にシンプルな構造ですが、通常のサスペンションのように上下の振動のみならず、あらゆる方向からの衝撃にも対応するというすぐれもののようです。

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 loopwheels は、これまでのスポークに当たる部分に独自のスプリング・システムを設置したというもの。自転車のホイールにサスペンション機能を持たせるというプロダクトは、キックスターターでも発表されています。
 ホイールにサスペンション機能を持たせるという発想そのものは以前から幾つか試案されていますが、loopwheels はスプリング部分にアーチェリーメーカーとの共同開発により、強度と軽量性を備えたカーボン複合素材を使用することで実用化に成功しています。

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 現在は20インチの小径ホイールを想定して設計されていますが、これは一般的な折り畳み自転車にサスペンションを装備するなどの設計が、構造上困難であることから。
 すでに4年の開発期間を要しているという loopwheels は、9月の発売に向けて順調にプロジェクトが進められているようです。将来的には、「幾つかの技術的な課題がある」としつつも、マウンテンバイク等のプロジェクトを実行する予定なのだとか。



(Via.Daily Mail)

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