2012年に、わずか12個の原子で1ビットの記憶容量を持つ「世界最小の磁気記憶素子」を発表したIBMが、その研究過程で制作したという、世界最小のストップモーション・アニメ『少年と彼の原子』。
IBMの科学者たちがアニメーションを制作するために選んだのは、炭素と酸素の二つの原子で構成される一酸化炭素分子。ギネス世界記録にも確認された、紛れもない世界最小のアニメーションです。
アダムという名の少年が原子に恋をして、跳ねたり踊ったりという、シンプルな物語を描いています。
なお、世界最小単位のピクセルでアニメーションを制作するために使用されたのは、原子レベルの電子状態や構造を観測するために用いられる「走査型トンネル顕微鏡」と呼ばれる器材のようです。
下の動画は、アニメーションの製作過程を示すメイキングビデオ。字幕を日本語翻訳してご覧になることをオススメします。
(参考:IBM Research: A Boy And His Atom)
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