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 1998年11月に破壊されるまで、ドイツを東西に分割していたベルリンの壁は分断時代のドイツを象徴すると同時に、まさに冷戦を象徴する存在のひとつでした。その翌年の1990年、統一ドイツが誕生してからすでに23年の年月が経過しています。
 しかし宇宙から見たベルリンの姿は、未だ消えずに残されている、見えない“壁”の存在をまざまざと浮かび上がらせていました。

Berlin Taken From Space

 上の画像は、カナダの宇宙飛行士クリス・ハドフィールドさんが、国際宇宙ステーションISSから見たベルリンの夜景を撮影したもの。
 ベルリンの西側(画像左)はLED照明への交換が進んでいることで青い光に包まれており、東側(画像右)には旧来の街灯が依然として使用されていることから、黄色い光で照らしだされていることがわかります。
 そこにはまるで、見えないベルリンの壁が存在しているかのようです。

(Via.Laughing Squid / Twitter / Chris Hadfield)

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