近年、プリクエル作品「プロメテウス」が公開されたことでも話題となった映画「エイリアン」シリーズですが、その3作目に当たる「エイリアン3」では製作にいたるまでにかなりの紆余曲折があったことでも知られています。
そんな「エイリアン3」の脚本を最初に執筆したのは、サイバーパンクの代名詞的作品「ニューロマンサー」でも知られるSF作家のウィリアム・ギブスンですが、本人がその初稿をネット上で公開してくれました。
エイリアン3の監督を務めたのは、これが長編映画デビュー作となったデヴィッド・フィンチャー。しかし企画段階からトラブルが絶えず、後に「あの映画を私以上に憎んでいる人間はいない」とまで語っています。
そんないわくつきの映画「エイリアン3」ですが、ギブスンが公開した脚本は、幾つか改定されたものの中で最初に執筆された脚本。
映画.com によれば、以前からネットにアップロードされていた脚本を、話の流れであらためて本人が言及したということのようです。
当初は主人公である「リプリーを出演させない」ことを条件に執筆されたことをギブスンが明かしていますが、完成した作品はご存じのとおり、まるで異なる内容となっています。
"A L I E N I I I" by William Gibson
結果として不採用となったギブスンの脚本ですが、脚本が二転三転した背景には、1988年の脚本家組合のストや会社上層部からの鶴の一声などの原因があったようです。
その他不採用となった脚本家は、エリック・レッド、ヴィンセント・ウォード、ジョン・ファサノ、グレッグ・プレス、ラリー・ファーガソンなど。
最終的にはデヴィット・ガイラーがプレスとファーガソンの脚本をまとめたものが完成稿として採用され、映画の脚本家としてクレジットされたのはデヴィッド・ガイラー、ウォルター・ヒル、ラリー・ファーガソンの3人となりました。
(Via.映画.com)
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