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 兵庫県篠山市(ささやまし)から発掘された、約1億1200万年前(前期白亜紀)の真獣類の一種は、発掘地の名前にちなんでササヤマミロス、またはササヤマミュロス(Sasayamamylos)と呼ばれていましたが、正式に名付けられた学名(模式種)が、カワイイとして話題になっています。
 その名前とは、「ササヤマミロス・カワイイ(Sasayamamylos kawaii)」。
 文字どおり、“カワイイ”んです。ええ、文字通り。

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 ササヤマミロス・カワイイは、白亜紀前期、約1億1200万年前のアルブ期前期に存在したとされる、真獣下綱(真獣類)に属する哺乳類の一種。

 愛媛大大学院の楠橋直助教らのチームが、兵庫県篠山市に分布する篠山層群の下部にあたる約1億1200万年前の地層を発掘し、化石を調査する中で、同時代の真獣下綱の比較研究から新属新種と同定されたものが「ササヤマミロス・カワイイ」というわけです。

 特に歯や顎の特徴が既知の種と異なることが判明しており、模式標本となった右下顎骨の化石から推測されるサイズは全長10数cm。体重は40gから50gほど。おおよそ現在のネズミ程度の大きさであったと考えられています。

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(発掘された顎部の化石)

 話題となっている理由が“カワイイ”わけですが、この属名は、発掘地と歯の形態にちなみ、「篠山(ささやま:Sasayama)+挽き臼「ミル(mylos)」を接続することで、慣例的に「Sasayamamylos」とされたもの。

 また、 模式種の種小名である「カワイイ:kawaii」は、兵庫県篠山市出身の霊長類学者である河合雅雄博士への献名である“kawai”に、ラテン語の男性の所有格である“-i”をつけることで、「kawaii」となったもの。

 ちゃんと理由があるんだぜ。

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(可愛い? Sasayamamylos kawaii の推測される骨格)

 ちなみに、このカワイイ小動物の調査報告は英国王立協会に受理され、紀要電子版(the journal Proceedings of the Royal Society B)に掲載されています。「英国王立協会」は現存する最古の科学学会であり、名前のわりに、わりかし真面目に捉えられているようです。

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(画像:Live Science)

 でも一応、オチ的に。

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(Via.朝日新聞デジタル / Huffingtonpost.com / Royalsocietypublishing.org)

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