以前に豊富なコレクションの一部をご紹介した、イギリス最大の比較解剖学の殿堂「グラント動物学博物館」。
この度、壁一面に顕微鏡スライドを配置した微生物展示スペース“Micrarium”をオープンさせたことが話題を呼んでいます。
こうした博物館では、とかく大きな動物の展示物にスポットが当たりがちですが、実際は既知の種のほとんどが小さな生物で占められています。UCLの試みは、より広い生物の実態に着目した興味深いものといえそうです。
(コウイカの幼生)
Micrarium はバックライトで照らされた小さなスペースにびっしりと標本が展示されているというもの。
グラント博物館のマネージャー、ジャック・アーシュビー氏は、「パブリックなディスプレイの多くは大型の動物に焦点があてられるが、貯蔵庫には数千の小さなコレクションが眠っています。そして、それらほとんどの自然史コレクションはめったに公示されることはないのです」と語ります。
(カイアシ類)
(カメダニの一種)
歴史をヴィクトリア朝以前にさかのぼるグラント博物館は、19世紀の代表的なコレクションのグループを収蔵しており、今回設けられた「Micrarium」は2,323枚の貴重なスライドで埋め尽くされています。
展示物は無料で開放されていますが、観覧には拡大鏡を忘れずに。また、展示スペースも展示物と比例して小さな空間となっています。
(Via.chron.com / Daily Mail)
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■比較解剖学の殿堂「グラント博物館」の展示物がすごいぞ!
メシ風呂トイレが確保できれば
2〜3週間はこもっていられますわ