いかにもアメリカらしいというところでしょうか。
フロリダ州魚類野生生物保護委員会の主催によるニシキヘビの捕殺コンテストが開催されているのだそうで、同コンテストは1月12日から開始され、終了日の2月10日まで約1ヶ月にわたって行われるというもの。
東南アジア原産の外来種・ビルマニシキヘビを退治した数などを競う“ヘビ狩り”コンテストなわけですが、「あまり公にはされていない」としながらも生け捕り禁止が絶対のルール。
必ず殺さなければならないことを参加者に課す、とってもヒャッハー!なコンテストのようなのです。
(C)Joe McDonald/Animals Animals-Earth Scenes
ちなみにビルマニシキヘビは地球上で最大のヘビの一種で、巨大なものでは体長7メートル、体重90キロ、胴まわりは電柱並みの太さにまで成長し、息継ぎなしで30分も潜水することが可能だそうです。
コンテスト参加者はエバーグレーズ国立公園の湿地帯で、この巨大かつ凶暴なビルマニシキヘビと対決することになるわけですが、主催者側では、家畜を屠殺するための空気銃をニシキヘビの頭部に打ち込む方法や、頭部を切断する方法などを指導しており、研修もオンラインで済ませるとしています。
良いヘビは死んだヘビだけだ
長い間観光業に依存してきたフロリダでは、数十年にわたって爬虫類も貴重な観光資源であり、ペットとしても大きな収益源であったのだそうです。
しかし、フロリダの南端キーラーゴ島の固有種であるキーラーゴウッドラットなどの希少野生動物をビルマニシキヘビが捕食していると報じられたことから、「ビルマニシキヘビは有害な外来種の“イメージキャラクター”のようになった」と、ニシキヘビ・チャレンジの主任科学者を務めるフランク・マゾッティ教授は語っています。
今やフロリダ州では今回のようなコンテストを開くまでになり、若い世代には「良いヘビは死んでいるヘビだけだ」と、どこかで聞いたことのあるフレーズを教えるまでになっているのだとか。
なお、最も数をこなした参加者には1500ドル(約13万円)、最大の個体を殺処分した参加者には1000ドル(約9万円)の賞金が贈られるようです。
(Via.ナショナルジオグラフィック)
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