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 19歳のイラン人男性の眼球に、体毛が生えるという異常が生じたことが話題となっています。
 その男性の右眼からは数本の毛が生えており、角膜部分が皮膚組織のように丸く盛り上がっていることが確認できます。
 この症状は「角膜輪部皮様嚢腫」と呼ばれる症状で、瞳の輪部に角膜デルモイド(角膜類皮腫)と呼ばれる白い隆起を生じるという珍しい症状。この男性の場合は、デルモイドから体毛を生じるという、さらに珍しい症例であることから注目を浴びているようです。

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(※イメージ。本件とは関係ありません)

 ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスンによれば、現在19歳の男性の右眼には生まれた時から皮腫が確認できましたが、成長するに従い、徐々にサイズが大きくなっていったとのこと。
 痛みは感じませんでしたが、皮腫の拡大に応じて視力の欠陥、まばたきに伴う不快感が増していったそうです。検査の結果、白色で卵型をした約6mmの腫瘤を認め、数本の黒い毛が確認できました。
 
 インディアナ大学医学部の教授であり、検眼を行ったリチャード・ミーツ氏によれば、毛深い嚢胞は通常見られるデルモイドの約2倍の大きさ。角膜輪部皮様嚢腫は常に先天性のものであり、発症する割合はおよそ1万人に1人。胎児の発展段階で、眼球部分に皮膚細胞を置き忘れたことから生じる症状であるそうです。
 また、極めて珍しい症状においては、毛包や汗腺、あるいは軟骨や歯ですら形成することが可能であるとのこと。もっとも、同氏は歯を生じたデルモイドに接した経験はないとのことですが。

 なお、男性の手術はすでに終了しており、病変はすでに切除されているそうです。

(Via.Daily Mail)

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