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 昔の少年マガジンはスゴ怖かった――というわけで、猟奇的興味を惹かずにはおれない1969年刊行の『週刊少年マガジン』より、エドガー・アラン・ポーの「恐怖の世界」をお届けします。

 少年誌とはいうものの、大学生の間でも「右手にジャーナル、左手にマガジン」と言われた当時の少年マガジンでは、大伴昌司さん構成のマニアックなグラビア特集も人気を集めていたようです。
 監修を中島河太郎さん、企画・構成を“怪獣博士”こと大伴昌司さん担当という素晴らしすぎる布陣で描かれた目くるめく怪奇世界は、現在の漫画誌には見られない博物的魅力に満ちています。

※各画像はクリックで拡大。

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1969年刊行「少年マガジン 5月11日号」特集「恐怖の世界」表紙


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水気隆義・画「だれが人肉料理に?」

 モチーフとなっている作品は、ポーの冒険小説「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」。

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南村喬之・画「死体催眠術の恐怖」

 モチーフは、ポーの短編「ヴァルドマアル氏の病症の真相」。広告もイイ感じですね。

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水気隆義・画「どくろが守る巨宝」

 モチーフは「黄金虫」。2枚目のイラストといい、二色刷りの魅力を知りつくした構成。

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小松崎茂・画「小人道化師の妖計」

 モチーフは、ポーの「跳び蛙」。

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小松崎茂・画「呪いをよぶ黒ねこ」

 モチーフの作品はポーの「黒猫」。

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柳柊二・画「闇におどる白歯」

 ポーの「ベレニス」がモチーフの作品。

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桑名起代至・画「死をきざむ振り子」

 モチーフは、ポーの「落とし穴と振り子」。

(Via.io9 / Nerdcore)

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