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 アップルがiPhone 4Sに搭載した秘書機能アプリ「Siri」にもデイジー・ベルを口ずさむ機能が実装されているそうですが、そもそもデイジー・ベルは世界で初めてコンピュータが歌った歌として知られている曲。

 1961年、第二世代トランジスタ版メインフレーム IBM 7090 を用いて行われたもので、ヴォーカルはジョン・ラリーとキャロル・ロックボームが、伴奏はマックス・マシューズがプログラミングを行いました。



 SF作家のアーサー.C.クラークはベル研究所を1962年(或いは1963年)に訪れた際に、IBM 7090 の歌声にインスピレーションを受け、小説「2001年宇宙の旅」を書き上げています。
 そして勿論、クラークとアイデアを共有したスタンリー・キューブリックの映画にも、世界初のコンピュータによる歌声は影響を与えています。

 それが上の動画、HAL 9000 がデイジー・ベルの一節を歌うシーン。実際の歌声は、HAL9000役の声優ダグラス・レインによるものだそうです。



 デイジー・ベルは1892年にハリー・ダクレによって作詞・作曲され、世界で最初にコンピュータの歌った歌として歴史に刻まれました。
 そして21世紀、私たちはボーカロイドを用いることで、自在なコンピュータの歌声を誰もが共有できる時代となっています。

 そういえば、IBM 7090 はベル研究所の行った最初期の3D-CGの作成にも使用されていましたね。

(Via.io9 / Bell Labs:Background)

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