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 国防高等研究計画局(DARPA)が開催する競技会形式の災害用ロボット開発プロジェクト「Robotics Challenge」については以前の記事でもお届けしましたが、その全容が明らかとなってきたので続報をご紹介。
 その中でも、「AlphaDog」や「PETMAN」でおなじみボストン・ダイナミクス社の公表した「Pet-Proto」は、同コンテストの目的とする災害作業用ロボットの実働を想像させる驚くべきものとなっています。

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 メルトダウンを起こした原発事故後の作業など、人では行いえない複雑かつ危険な作業を想定するロボットコンクール「DARPA Robotics Challenge」の賞金は200万ドル(約1億6000万円)。
 27カ月におよぶ厳しいテストを乗り越えたチームだけが、賞金を手にすることができます。

1. 業務用車を現場で運転する。
2. 下車し、がれきの上を移動する。
3. 入り口をふさぐがれきを除去する。
4. ドアを開けて建物の中に入る。
5. 工場用ハシゴを上り、工場の通路を移動する。
6. 道具を用いて コンクリート板を突破する。
7. 漏れているパイプを発見し、近くのバルブを閉める。
8. 冷却用ポンプのような部品を交換する。

 など複雑なタスクの実行が想定される、今回のコンテスト。
 24日に発表された出場チームのリストにも、ロッキード・マーティン高度技術研究所、カンザス大学、カーネギーメロン大学、マサチューセッツ工科大学、TRAC研究所、ワシントン大学、フロリダ研究所(IHMC)、ベングリオン大学、米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所 、TORC Robotics社といった大手がずらりと名を連ねています。

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 カーネギーメロン大学(CMU)のナショナルロボティクス・エンジニアリング・センター(NREC) は、危険かつ劣化した環境での複雑なタスクを実行するための、チンパンジー型のロボットをを提案しています。

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 レイセオン社は堅牢かつ軽量、器用な作業をこなすガーディアンロボットを提案。

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 SCHAFT社は、既存のHRP-2のロボット用に設計されたハードウェアに基づく二足歩行ロボットを提案。

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 バージニア工科大学は、有害な環境下でのタクティカルな作業を可能とするロボットを提案しており、シームレスで直観的なコントロールを可能とするヒューマンインタフェース技術の確立を目指します。

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 米航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センターでは、次世代ヒューマノイドと様々なシナリオにおいてのダイナミックな運用と、知覚集中型のタスクを実行することができる制御パラダイムを開発。

 などなど、参加チームのメンツにも唖然としてしまうところですが、以下の動画はDARPAのロボットチャレンジ(DRC)を想定して公開された、ボストン・ダイナミクス社のアトラス型ロボットのプロトタイプ「Pet-Proto」。
 壁を伝い、障害物を避ける様子がなんとも人間臭い動きで驚かされます。



(Via.IEEE Spectrum / DARPA DRC)

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