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 1963年、オランダのビールメーカー「ハイネケン」の創設者であるアルフレッド・ハイネケンはカリブ海にあるキュラソー島を訪れ、オランダ王国の構成国であるキュラソーの2つの問題に注目しました。
 1つはこの島のビーチにポイ捨てされるビールボトルのゴミ問題、そして建築素材の不足による住宅難。彼はオランダの建築家ジョン・ハブラーケンと共に、ゴミとして捨てられるボトルを建築材として再利用する「WOBO(World Bottle=世界ボトル)」プロジェクトを提唱しました。

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 こちらがハイネケンによるワールドボトル“WOBO”。
 飲み終えてゴミになるだけだったビール瓶が、建築材としてのガラスブロックに転用できるというアイデアでした。

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 積み重ねることで、こんな立派な家ができてしまうというわけです。

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 ご覧のように、採光の意味でも非常に美しいものです。
 建築資材としてはもちろん、部分的に使用することでデザイン的にも面白い建物ができそうな気がします。

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 かつてはこんな立派な建物が建造されたこともありました。

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(画像:heineken wobo Pictures

 しかしWOBOプロジェクトは軌道に乗ることはなく、現在ではアムステルダムのハイネケン博物館の一部における建材として使用されている他、ごく数少ない建物しか残されていないようです。

 当時は支持されなかったハイネケンのアイデア、21世紀の現在こそ見直されるべきアイデアのような気がします。

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 ちなみにこちらは、2008年にフランスのデザイン会社 Petit Romain が思い付いたハイネケンキューブ。建材ではなく、省スペース化のためにデザインされたボトルでした。とてもお洒落ですね。

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(Via.Laughing Squid)

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