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 マイアミゾンビに始まる「ゾンビ・アポカリプス」の余波はアメリカでは依然として続いているようです。
 今度の事件が起こったのは、ジョージア州のゴルフ場。上半身裸でゴルフクラブを振り回した青年が通報されたわけですが、ここまでなら普通に“イっちゃった奴”で済むところ、「お前たちを食べる」とか喚いていたらしいところがゾンビアポカリプスを想起させる点です。

 で、なにより面白い(失礼)のは、度重なるスタンガンも催涙スプレーもこの男には効果がなかったところ。
 またぞろバスソルトが原因として取り上げられているようです。

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 通報された青年はカール・ラベンチャー(21)で、「神、ビギー、2パック」などの支離滅裂なワードや、「俺はお前たちを食べるぞ、ほら、そんなことさせるなよ」などと喚き散らしていたそうです。

 ジョージア州警察のロス・ハンコック氏が語るところによれば、「唐辛子スプレーを吹きつけられても、目を拭きもせず襲いかかってきた。取り押さえても飛び上がろうとするので、5回もスタンガンをお見舞いしなければならなかったんだ。それでも彼は、まだ“私たちを食べたい”などと、ちんぷんかんぷんな話をしていたよ」とのこと。

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 もっとも、結論から言えば、彼は風紀紊乱行為などによる軽犯罪で起訴されたにすぎません。
 ラベンチャーの犯行がゾンビ・アポカリプスの一連の傾向を想起させることから話題を呼んでいますが、そもそも「食人行為」にも至っておらず、過剰な錯乱状態というべき犯行でしょう。
 それにしても、計14回におよぶスタンガンと唐辛子スプレーをモノともせず凶行におよぶのは尋常ではなく、興味をそそられます。



 アメリカの麻薬取締局(Drug Enforcement Administration:DEA)の広報担当であるバーバラ・カレーニョ氏はこう述べています。

「スケジュールI(※注)で規制されている化学物質は、メフェドロン、メチロン、MDPV(アイボリー・ウェーブ)などです。しかし彼らが用いるのは材料ではなく製品であり、合成薬物の課題は分子構造と式を化学者が微調整できるという点にもあります」
 DEAはバスソルトを含む合成麻薬の使用を制御するために努力を行っていますが、「法律が彼らに追いつくことは非常に難しい」。



 しかしながら、今回の記事でもバスソルトが原因という明確な指針が示されているわけでもなく、「可能性が高い」と示唆されるだけの抽象的な記述にとどまっています。
 上の動画のコメント欄でも異論百出。ルディ・ユージンの例を出し、「仮定とするメディアのなにを信じるだろう」という意見も見られます。

 マイアミ・ゾンビ事件からはバスソルトの可能性が排除されたとはいえ、合成麻薬のもたらす危険性は、もちろん排除されたわけではなく――とはいえ、そろそろ原因の推測できる記事を読みたいところです。

(source.ポッカキットさん経由で、The Hollywood Gossip)

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 ※注:スケジュールIは、「規制物質法」の定めるところの、国際条約である「麻薬に関する単一条約」の国内実施立法。 薬物の分類スケジュールはI〜Vまでがあり、スケジュールIはあらゆる状況においても使用する事を禁止されているもの。マリファナやLSD、ヘロインなどが代表的。
 過去記事でも触れていますが、ソフトドラッグであるマリファナ(大麻)とヘロインやLSDを同じ基準で規制することには疑問が提示されています。