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 ヒッグス粒子(Higgs boson)とは、素粒子に質量を与える理由を説明するヒッグス場理論から生まれた、理論上の粒子――とされていたもの。
 そのヒッグス粒子の存在が、欧州合同原子核研究所(CERN)により「ほぼ確認された」として発表されました。

 ヒッグス粒子は、」1964年に英国の理論物理学者ピーター・ヒッグスが提唱したもので、137億年前のビッグバン以降、物質に質量を与えたとされている、いわば物理学の標準理論を構成する“最後のピース”。世界の物理学者が追い求めていた「最後の素粒子」というべき存在です。

Higgs boson

 先日から思わせぶりに発表を告知されていたヒッグス粒子ですが、4日に発表されたところでは大型粒子加速器「LHC」による実験で新たな素粒子を見つけたとされており、これが事実であれば、間違いなくノーベル賞級の成果であるということができます。

 ただし、ナショジオによれば「99.9936%確実」である“神の粒子”は、極めて高い精度で陽子の125〜126倍の質量を持つことが確認された――とする一方では、「今回発見したものがヒッグス粒子なのか、それとも全く別の新たな粒子なのかは分かっておらず、確定にはさらに分析が必要」だというロイターの記事もあり、続報が期待されます。

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 いずれにせよ、これらの研究は日米欧の2つの実験チームの最新の研究成果を基に統一見解を公表したものであり、さらなる検証を行うことで物理学の歴史に残る大発見が間近に迫ったことは事実。
 この度の発表が科学史に記録を刻むことは、間違いなさそうです。

(参考記事:ロイター / MSN産経ニュース / 毎日.jp / 日経 / 他....)

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