Bennie Railplane 01

 1930年、発明家のジョージ・ベニーによって考案された「ベニー・レールプレーン(Bennie Railplane)」。
 フロントとリアに2つのプロペラを有し、上下2本のレールの間を走行するレールプレーンは、その名の通りモノレール(実際は2本ですが)とエアプレーンがクロスしたかのような奇妙な姿をした乗り物。

 毎時120マイル(約200km/h)の最高速度を想定、かつガソリンエンジンと電動プロペラとのハイブリッドという駆動システムを持つレールプレーンのテスト走行は、同年7月8日にグラスゴーにおいて行われました。

Bennie Railplane 02

 グラスゴーで行われた試験走行。しかし用意された120メートルの実験線では、想定される時速120マイルに達するには至らなかったそうです。

Bennie Railplane 03

Bennie Railplane 04

 レールからの懸濁に、プロペラを逆転させることで反転も可能。合理化された葉巻型の車体に、スライド式のドアを有していたレールプレーン。
 富裕層を想定したゲストに合わせて、内装には分厚い絨毯とカーテン窓、テーブルランプまで用意されていました。

Bennie Railplane 05

 メディアや特別ゲストも招かれ、1930年7月8日に行われたテスト走行。乗客の1人は「レールプレーンは完璧な滑らかさで動いていた。車両が動いていることを、乗客は窓の外の景色で知るだけだった」と語っています。

 鳴り物入りで開催されたプレゼンテーションでしたが、思うように投資は集まりません。約10年にわたって資金調達のたゆみない努力を行ったベニーでしたが、ついに1937年、ベニーの会社は倒産。
 戦時中の金属回収のために1941年にレールプレーンはスクラップとして売られ、1950年代には残されていたラインも撤去されてしまいます。
 ジョージ・ベニーは1954年に、無名のまま生涯を終えたのだそうです。

Bennie Railplane 06
(Via.Daily Mail)

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