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 家族は愛する家族の死に涙しますが、やがてそれは笑顔に変わります。
 マダガスカル共和国で7年に一度行われるという、伝統的な葬送の宴「Famadihana」は、死者を笑顔で送り出すために行われる神聖な儀式。
 肉体の完全な分解と式典の後に、死者の魂が祖先の地に還るという言い伝えにより行われるもので、lambas と呼ばれる墓地に安置されていた遺体はいったん取り出されます。
 遺骨は綺麗に清掃され、再度埋葬されるのだそうです。

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 多くの場合、多くの国で重苦しく行われる追悼の儀式。
 その慣習に慣れているものには奇異に映るかもしれませんが、彼らにとって死は喜ばしい出来事です。最愛の家族は、死によって失った友人や家族に再会することができます。その世界は食べ物や音楽に満ち足りた、光にあふれた世界であると彼らは信じています。

 なお、Famadihana の起源は東南アジアにあると考えられており、1,500〜2,000年前にさかのぼるとされています。
 最初期の入植者によってマダガスカルに持ち込まれ、7年に一度行われる伝統的な祭事として現在に至っているようです。

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(Via.Madagascar's Macabre Dance of the Dead)

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