「白雪姫と七人のこびと」、あるいは「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」のホビット族というべきでしょうか。
米ジョージア州のバーンズビルに暮らすアンバー&トレントのジョンストン夫妻には、共に先天的な軟骨無形成症という症状がありました。
軟骨無形成症とは、四肢短縮型小人症(※手足が短いため背が大きくならない)のうちもっとも頻度が高いもので、1万人〜2万5千人に1人という確率で現れる遺伝病なのだそうです。
愛を育んだ2人は夫婦となり、ヨナという男の子、エリザベスという女の子を授かりましたが、彼らには両親と同じ症状が現れていました。
寄り添うアンバーとトレント夫妻。
彼らは自ら「リアルライフの七人の小人」と称し、境遇を受け入れながら現実の世界で子供たちを育てていくと語っています。
ABCニュースの取材を受けた彼らは、同じ症状を持つ人たちの集会で知り合い、約4年の交際期間を経て結婚したと語っています。アンバーが妊娠を知ったのは、結婚後5ヶ月目のことだったとか。
トレントさんの両親は同じ症状を持っていましたが、アンバーさんの家族はすべて正常なサイズであったそうです。
2人の子供にも同じ症状が引き継がれる可能性はもちろん感じましたが、彼らは運命を受け入れることを決めたのだそうです。
そして、最初に生まれた子供――ヨナには同じ軟骨無形成症の症状が現れていました。第二子のエリザベスにも。しかしエリザベスの出産は危険を伴うものであり、それ以上の出産を断念せざるを得なくなりました。
多文化共生。中国からの養女、エマにキスをするエリザベスとアナ。
彼らのような症状を持つ人たちは、多くの国では差別的な扱いを受けます。彼らがアジアとシベリアから2人の養子を受け入れたのにも、そういう理由があったからだそうです。
アンダーソン・ショーというニュース番組に出演した夫婦。トークショーには家族で出演しました。アナとエマ、アレックスは養子です。
夫婦は、自らをブラッド・ピット夫妻になぞらえて、「僕たちはリトル・ピープルのブラッドとアンジェリーナなんだ」と冗談を言います。
もともと大家族を志向していた2人はその後、シベリアからアナという女の子、韓国からアレックスという男の子、中国からエマという女の子をそれぞれ養子として引き取り、計7人家族となったわけです。
そして現在、ジョンソン家は、まさにリアル“七人の小人”の家族として生活しています。
(Via.Mail Online / 参考:軟骨無形成症とはこんな病気)
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