Body Farm 2

 米テキサス州サンマルコスにある、通称「死体農場(Body Farm)」。
 パトリシア・コーンウェルの検屍官シリーズ「死体農場」でモデルとされたのはテネシー州にある法医学施設でしたが、ご紹介するのはテキサス州立大学サンマルコス校に付属する法医学人類学研究施設。
 こちらでは死肉を主な餌とするハゲワシの研究を行っており、画像の白骨もハゲワシによって食べられた後の遺体のようです。

Body Farm 1

 撮影されているのは、もちろん犯罪現場ではありません。人の体が自然に分解される過程を理解するための、重要な科学的実験の現場です。

Body Farm 3

 AP通信のレポートによると、女性の遺体は人里離れたテキサス州のフィールドに横たえられ、邪魔の入らない状態で5週間にわたり放置されたもの。遺体は一旦ハゲワシにたかられると、ものの数時間で白骨と化したらしい。

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(画像の女性は、テキサス州立大学助教授のケイト・スプラドリー氏)

 献体された遺体は、2009年に72歳で乳癌によって死亡したオースティンの女性、パティ・ロビンソン氏のもの。彼女の遺体は5エーカーのフェンスで囲まれたエリアに放置され、貴重な研究に貢献しました。
 息子であるジェームスさんは(献体が)研究に値するものであると感じており、「もし母が戻ってきて、自分の体がどのように貢献したかを知れば喜んでくれるだろう」と話しています。

Body Farm 5

 人の死体を使用できるようになる以前には、同様の研究は豚の死体を使用して行われていたようです。現在では、分解するに及ぶ様々な段階の半ダースに及ぶ死体を監視しており、施設のプロジェクトに献体を希望する人々のリストも約100人に及ぶとのこと。

Body Farm 6

 同施設のミシェル・ハミルトン助教授は、「これらの研究は、当初我々が考えていたよりも大きな意味を持っています。例えば、死後1年の間と推測された死体の場合、それが2週間前ではなかったといえますか?」と語り、「豚と人間では、及ぼす影響は等しくありません。私たちが実際に必要とし、何をすべきかの研究はここで実行されます」と述べています。

 テキサス州立大学の法医学人類学研究施設は、2008年にオープンした新しい「死体農場」。同様の施設は今では全米で5か所見られるそうで、内2か所がテキサスに存在するそうです。

Body Farm 7
(Via.Associated Press / BuzzFeed)

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