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 ロシア連邦カレリア共和国のオネガ湖に浮かぶ島「キジ島」は、ロシア正教会建築の美しいアンサンブルで知られており、1960年には島全体が木造建築の特別保存地区に指定されました。
 その中でも、16世紀に起源を持つという木造建築群「キジ・ポゴスト(Kizhi Pogost)」はロシアでもよく知られる文化遺産の一つ。

 当時のロシア大工の伝統によるところでは、これらの教会は単一の釘を使用せず、全ての構造体は水平方向のログの組み合わせ、“prirub”と呼ばれる八面体のフレームによって構築されているのだそうです。

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 島の名前となっている「キジ(Кижи)」という単語は、この地域の先住民であったカレリア人およびヴェプス人の言葉で「祭祀の場」を意味するものであったようです。
 当時の彼らは自然崇拝を旨とする民であったようですが、14世紀から15世紀にかけてノヴゴロドが支配領域を拡大することで、やがて同化せられ、正教改宗後もこの地は聖なる地として受け継がれていったのだとか。

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 歴史的経緯についてはウィキに詳しいのでそちらをご参考として、22の玉葱型ドームを持つ顕栄聖堂(プレオプラジェンスカヤ教会)は1714年に再興となり、木像バロックの圧巻のイコノスタシスを含む木造教会のアンサンブルは、1990年に世界文化遺産に登録されることとなりました。
 まさに奇想と呼ぶに相応しい、偉容の建造物ですね。

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(Via.Kuriositas)

奇界遺産奇界遺産
佐藤 健寿

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