「ヴァンパイア」といえば、言わずと知れた吸血鬼のこと。
ヴァンパイアをモチーフとした作品はあらゆる媒体で、現在も様々の解釈によって新たな作品が生み出し続けられているわけですが、その原典となるイメージを決定的なものとさせたのは、怪奇小説の古典『ドラキュラ』を生み出したブラム・ストーカーに行き着きます(※TOP画像はベラ・ルゴシ演じる「魔人ドラキュラ(Dracula、1931年)」)
1847年11月8日にイギリス時代のアイルランドに生まれたストーカーですが、この度、死後100年を経て彼の残した日記が曾孫の手によって発見されたとして話題となっています。
(ブラム・ストーカーの肖像写真)
ブラム・ストーカーの日記はイングランド南東部の島・ワイト島に暮らす彼の曾孫ノエル・ドブス(Noel Dobbs)氏の自宅の棚から発見されました。
まるで不死の命を持つドラキュラのように、100年の時を経て発見された日記は、彼が20歳になった頃の1871年から始まり、305に及ぶ日記が記載されているとのこと。
それそれの日記の長さはまちまちで、ごく短いものから長文にいたるものまでが記録されており、中にはロマンティックな詩も含まれているそうです。
(クリストファー・リー主演「吸血鬼ドラキュラ(1958)」より)
日記を発見したドブス氏は、サウスカロライナ州で教授を務めるダグレ・ストーカー(Dacre Stoker)氏に数枚のコピーを送り、見解を尋ねました。ダグレ氏は彼のいとこであり、また著名な祖先であるブラム・ストーカーに関する書物を上梓している人物でもあります。
結果はこうです。「私は聖杯を見つけた気分でした! 自らを語る文章をそれほど多く残していないブラムの人となりを、家族を含め学者、そして多くのファンは知りたいと考えています。ここにはその重要な手掛かりがセットになって示されているのです」
発見された日記は、
邦訳が行われ、日本でも出版されることを期待して待ちたいところです。
(Via.Mail Online)
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