ピーター・ジャクソン監督による映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作の公開からもう10年になろうとしていることに驚かされますが、その前日譚であるJ・R・R・トールキン自身の手による『ホビットの冒険』の未公開イラストが、母校オックスフォード大学のアーカイブから発見されました。
2011年は同小説の原稿が持ち込まれた1936年から数えて75周年、トールキン自身が挿絵を描いた「ホビットの冒険」とは別に、発見された自筆イラスト110点のうち2ダースほどは未公開のものだそうです。
1.
トールキンの処女作である『ホビットの冒険』は、1937年9月21日に出版されたファンタジー小説の古典で、原題は「The Hobbit, or There and Back Again.(ホビットの冒険、あるいは行きて帰りし物語)』。
1925年にトールキンが息子のために書いた小説作品『仔犬のローヴァーの冒険』から挿絵の一部が借用されている(画像.1)そうで、同作品は没後の98年に出版されたとのこと。
2.悪の龍・スマウグとドワーフ達の行進
3.スマウグの巣である「はなれ山」
今回発見されたイラストはオックスフォード大学のボドリアン図書館に収蔵されていたもので、線画や水彩、スケッチなど技法は様々で、表紙のコンセプトデザインや地図の初期バージョン、ルーン文字風の手書き文など実験的なものが含まれており、トールキンの画家としての才能も伺わせる発見。
3.はなれ山を飛ぶスウマグ(水彩画)
4.渓谷を流れる川のループが大きく変更されています
5.完成形に近い作品ながら、印刷に適さないため見送られたもの
発見されたイラストは10月27日に画集として発売されており、出版社のデヴィッド・ブラウン氏は「同時代の挿絵画家、アーサー・ラッカムの影響が大きく顕れています。彼はアマチュアですが熟練の画家でもあったのです」と述べています。
なお、ピーター・ジャクソン監督による映画化のプロジェクト『ホビット』が進行中で、2012年に第1部『ホビット 思いがけない冒険』、2013年に第2部『ホビット ゆきて帰りし物語』が公開予定。『ホビットの冒険』は『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前の中つ国が舞台になります。
(Via.guardian.co.uk / DNA)
トールキンの処女作である『ホビットの冒険』は、1937年9月21日に出版されたファンタジー小説の古典で、原題は「The Hobbit, or There and Back Again.(ホビットの冒険、あるいは行きて帰りし物語)』。
1925年にトールキンが息子のために書いた小説作品『仔犬のローヴァーの冒険』から挿絵の一部が借用されている(画像.1)そうで、同作品は没後の98年に出版されたとのこと。
2.悪の龍・スマウグとドワーフ達の行進
3.スマウグの巣である「はなれ山」
今回発見されたイラストはオックスフォード大学のボドリアン図書館に収蔵されていたもので、線画や水彩、スケッチなど技法は様々で、表紙のコンセプトデザインや地図の初期バージョン、ルーン文字風の手書き文など実験的なものが含まれており、トールキンの画家としての才能も伺わせる発見。
3.はなれ山を飛ぶスウマグ(水彩画)
4.渓谷を流れる川のループが大きく変更されています
5.完成形に近い作品ながら、印刷に適さないため見送られたもの
発見されたイラストは10月27日に画集として発売されており、出版社のデヴィッド・ブラウン氏は「同時代の挿絵画家、アーサー・ラッカムの影響が大きく顕れています。彼はアマチュアですが熟練の画家でもあったのです」と述べています。
なお、ピーター・ジャクソン監督による映画化のプロジェクト『ホビット』が進行中で、2012年に第1部『ホビット 思いがけない冒険』、2013年に第2部『ホビット ゆきて帰りし物語』が公開予定。『ホビットの冒険』は『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前の中つ国が舞台になります。
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(Via.guardian.co.uk / DNA)