豊かすぎる中国の食文化には驚かされることばかり。
中国・浙江省東陽市には、毎年3月頃に食べられるという、10歳以下の健康な少年の尿で作るゆで卵「童子蛋」という名物料理があるそうです。
2008年には東陽市の無形文化遺産にも登録されたという童子蛋ですが、一体いかなる料理なのか。
想像するだけで食欲なくなりそうな人は、閲覧ご注意。
童子蛋を作るには2週間ほどの準備期間が必要で、この期間に地元の小学校や幼稚園に配置されるバケツで児童の尿が回収されます。
このバケツにおしっこができるのは健康な児童のみとされており、もちろん病気の子供は栄光の黄金水をためることはできません。
童子蛋の歴史は古く、古代には尿の結晶である漢方薬「人中白」と同様に卵の滋養を取ることのできる貴重な食品だったのだとか。
解熱作用があり、血の巡りをよくして暑気あたりを防ぐなど多くの効能があるのだと地元の人は語っているようです。
露天商の手で回収された新鮮な尿で卵は茹でられ、殻を剥いたゆで卵はさらに新しい尿によって茹で上げあげられます。
時折尿を加えながら、卵は丸一日ほど煮込まれます。
童子蛋を食べる日は地元の祭日「清明節」。
一つ1.5元(約18円)ほどで売られている縁起物だそうですが、独特の異臭のため地元の人でも好き嫌いはもちろんあるそうです。
(Via.コモンポスト / Amusing Planet)
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