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 メキシコのカリフォルニア湾で「一つ目」のドタブカ(メジロザメ属)の胎児が発見されました。生物学者フェリペ・ガルバン・マガーニャ氏によると、単眼症以外にも、色素欠乏、鼻腔の欠如、額部の隆起や脊髄異常などの複数の先天的奇形が認められているそうです。

 話題となっているサメの胎児はオスで、体長は56センチ。カリフォルニア湾セラルボ島付近で漁師が捕獲したサメの腹部から、9頭の正常な胎児の他に件の胎児が発見されたとのこと。

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 人を含む哺乳類では、妊娠中の母親が充分な栄養を摂取できない場合、とりわけビタミンAの不足により単眼症の子供が生まれる可能性があるらしい。ただしサメに関しては原因の特定は困難だそうです。

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 ドタブカは大人になるのが最も遅いサメの一種で、45年も生きる場合があるそうです。ヒレを目当てに違法に捕獲されることが多く、国際自然保護連合(IUCN)により絶滅危惧II類(危急)に指定されています。

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 同じ親サメから取り出された他の胎児、9頭には異常は見当たりませんでした。「単眼症だけでなく、アルビノもサメには珍しい症状だ。硬骨魚類ではよく発生するが、サメなどの軟骨魚類では稀だ」とマガーニャ氏は述べており、もちろんメキシコでドタブカのアルビノが確認されたのは初めてのこと。

 なお、バハ・カリフォルニア・スル州沿岸の出漁区域は本来の自然が保たれており、「汚染が原因とは考えられない」とのことです。

(source.ナショジオ / 2 / 3 / 4)

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