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 もちろん、1度に公表された惑星の個数としては過去最多。
 ジュネーブ大学の天文学者を中心とする惑星探査チームが、新たに50個以上の太陽系外惑星を発見したと発表しました。
 発見された惑星の中には、地球の1〜10倍程度の質量を持つ16個のスーパーアース(巨大地球型惑星)も含まれており、チームリーダーである天文学者のミシェル・マイヨール氏は、「あらゆる点で予想を上回る成果が得られた。特に、太陽と酷似した中心星を持つスーパーアースや、海王星型惑星が非常に多い」と述べています。

 1990年代以降、相次いだ系外惑星の発見はすでに645個に及んでおり、今回発見されたスーパーアースのうちのいくつかには、生命体の存在する可能性があるそうです。中でも生命が存在できる可能性が指摘されているのは、巨大地球型惑星の1つ「HD85512b」。
 質量は地球の約3.6倍で、地球から約35光年離れています。ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)の外縁に位置しており、特定の状況下で液体の水が存在する可能性があるとしています。

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(※イメージ)

 今回の観測には南米チリのラ・シヤ天文台に設置したHARPS(High Accuracy Radial Velocity Planet Searcher:高精度視線速度系外惑星探査装置)が利用されており、HARPSは「視線速度法(ドップラー偏移法)」により恒星が発する波長の偏移を観測することで惑星を見つけ出すそうです。

 ミシェル・マイヨール氏は、「今後10年から20年のうちに、太陽系の近くで生命が存在する可能性のある惑星をリストアップできるだろう」と語っており、HARPSが突き止めた系外惑星を宇宙望遠鏡で観測すれば、大気中酸素など生命の可能性を示す化学物質が確認される率はかなり高いという。

 マサチューセッツ工科大学(MIT)の天文学者サラ・シーガー氏によると、今回発見された50個のスーパーアースはいずれも中心性が比較的明るく、視線速度法以外の惑星探査法でも観測は可能であるとのこと。同氏は、「スーパーアースが容易に発見できる時代になった」と語っています。

(source.ナショジオ / CNN.jp)

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井田 茂

PHP研究所 2011-05-21

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