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 地球から約4000光年離れた銀河系にダイヤモンドで出来ているとみられる小惑星が存在することが観測され、豪天文学者らで作るチームが25日発行の米科学誌サイエンスで発表しました。

 豪スウィンバーン工科大学のマシュー・ベイルズ教授らが惑星の周回する中性子性から発生する放射線を測定したところ、くだんの惑星は通常よりもはるかに高密度であり、そのほとんどが炭素から出来ていることが判明。密度が非常に高いことから炭素の大部分は結晶質であると考えられ、ダイヤモンドのような物質だとみられるという。

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 今回発見された「奇妙な惑星」は、ミリ秒パルサーと呼ばれる小さな天体の周りを公転しています。
 ミリ秒パルサーは高速で自転しており、巨大な恒星が超新星爆発を起こした後の残骸と考えられている。試算によると、今回発見された惑星の直径は地球の直径の約5倍に相当する5万5000キロほどだが、炭素惑星である『ダイヤモンド星』の重さは地球の300倍以上ある木星と同じくらいとのこと。

 研究チームを率いた、スウィンバーン工科大学宇宙物理学の天文学者マシュー・ベイルズ氏によると、「この天体の密度が水の18倍であることをチームは強く確信している」とのことで、それはすなわち「この天体は一般的な星のように水素やヘリウムなどのガスではなく、炭素や酸素のような“もっと重い元素”でできているはずで、ダイヤモンドのような結晶質である可能性がきわめて高い」とのこと。

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 この惑星が公転しているミリ秒パルサーは「PSR J1719-1438」と命名されており、地球から“へび座”の方向に約4000光年離れたところにあるのだそうです。

 データによると、このパルサーは1分間に1万回以上も自転していることになり、このパルサーの電磁パルスに通常とは異なる乱調があることからも、公転する小さな天体の引力によるものに違いないと結論しています。
 研究チームがデータに基づいて試算した結果によると、この「ダイヤモンド惑星」はパルサーから約60万キロの軌道を周回しており、公転周期はわずか2時間10分だとのことです。

 また、チームが知りたがっているのは、今回の発見が(宇宙のレベルにおいては)どの程度“珍しいものなのか”ということです。
「なによりワクワクするのは、私たちがまだ宇宙のほんの一部分を処理しただけだという点です。新たに複数のスーパーコンピュータを稼働させれば、今回のような発見をさらにいくつも成し遂げることが可能であるはずです」と、ベイルズ氏は語っています。

(source. 不思議.net / ナショジオ / ロイター / Mail Online)

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