TKY201108240688

 予約投稿なものでどうしてもタイムラグが出てしまうんですが、ご勘弁。
 国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」とNASAの人工衛星「スウィフト」が、ブラックホールに星が吸い込まれる瞬間を世界で初めて観測することに成功しました。発表されたのは8月25日(木)。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)のプレスリリースによると、
“「きぼう」の船外実験プラットフォームに搭載されている全天エックス線監視装置(MAXI:Monitor of All-sky X-ray Image)は、米国のガンマ線バースト観測衛星(Swift:スウィフト)との連携により、地球から39億光年離れた銀河の中心にある巨大ブラックホールに星が吸い込まれる瞬間を世界で初めて観測しました。”
 とあり、この成果は同日発行の英科学誌「ネイチャー(オンライン版)」に掲載されています(掲載論文はこちら:英文 / 日本語版要約はこちら)。

 JAXAによると、最初に観測したのは3月28日。
 スウィフトの観測チームは同衛星に搭載されているガンマ線バースト検出望遠鏡で、「りゅう座」の方向にある天体から突如強いエックス線が放出されていることを検出しました。

20110825_maxi_1
(※発見前と発見時のMAXI全天画像の比較。右図では拡大図の中心にエックス線源(Swift J1644+57)が青い光点のように検出されている)

 その後も強いエックス線放射を繰り返したことから、スウィフトチームからの連絡を受けて、JAXAの観測チームが動天体の観測データを調べたところ、そのエックス線がMAXI(「きぼう」の全天エックス線監視装置)でもスウィフトによる発見の数時間前から検出されていたことが判明。

article-2029731-0D8E885F00000578-303
(※ブラックホールから出る“相対論的ジェット”の想像図)

 双方の観測を詳細に解析した結果、放出源は約39億光年離れたブラックホールであると推定。その近くにある恒星が強い重力で飲み込まれ、その一部がブラックホールの中心から光速に近いジェットとして飛びだした結果、強いエックス線として観測された可能性が高いとのこと。

 MAXIのカメラは低いエネルギーのエックス線をとらえられるため、広いエネルギー範囲で今回の現象をとらえることに成功しました。常時観測という特徴を生かし、今後の新たな現象の発見が期待されるとのこと。
 いや、本気で期待したいところです。

(source.JAXA - プレスリリース

ゼロからわかるブラックホール (ブルーバックス)ゼロからわかるブラックホール (ブルーバックス)
大須賀 健

講談社 2011-06-21
売り上げランキング : 9451

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

※動画追加しました。