heartfield

 ジョン・ハートフィールド(John Heartfield)は1891年6月の生まれ。写真家でありダダイスト(Wiki)でもあったハートフィールドの本名はヘルムート・ヘルツフェルト(Helmut Herzfeld)といいますが、1920年代にフォトモンタージュのジャンルで大成し、作品テーマのほとんどがナチス批判であったことで知られているようです。

 彼のモンタージュは極めて精巧なものであったらしく、いわゆる“コラージュ”による切り貼り作品とは異なり、合成された跡がわからないほど緻密に、そして自然に作られています。
 特に雑誌「AIZ(※労働者画報)」の表紙を飾った作品群が鮮やかな印象を残すとして知られていますが、同誌がドイツ共産党のプロパガンダ誌であることからも、ハートフィールドが芸術家であったと同時に熱心な左翼政治活動家であったことが窺い知れます。

02.鉄と血(Blood and Iron)
Blood and Iron

03.アドルフ皇帝(Kaiser Adolf)
Kaiser Adolf

04.フランスの雄鶏を殺す準備をするヒトラー(Hitler Prepares to Kill the French Cockerel)
Hitler Prepares to Kill the French Cockerel

05.バターはなくなった(The Butter is Gone)
The Butter is Gone

06.ドイツの樫の樹(The German Oak Tree)
The German Oak Tree

07.中世と第三帝国(The Middle Ages and the Third Reich)
The Middle Ages and the Third Reich

08.ヒトラーが建築した家(The House That Hitler Built)
The House That Hitler Built

09.平和とファシズム(Peace and Fascism)
Peace and Fascism

(参考.The Extraordinary Anti-Nazi Photomontages of John Heartfield / Heartfield's Online Art / Wikipedia:ナチス・ドイツ / ジョン・ハートフィールド / AIZ)

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