映画プロデューサーであり監督のブランドン・マコーミック氏の製作した短編映画『キャンディ・ショップ』は、反人身売買のボランティア同盟 ストリートグレース のイニシアチブで製作された良質のモダン・ホラー。
アトランタで頻発する幼年者人身売買を啓発する目的で作られた作品で、新聞屋で働き始めた貧しい少年ジミーが、向かいにある怪しい駄菓子屋(キャンディショップ)から子供たちを救うという物語になっています。
表題のキャンディ・ショップは性的人身売買の仲介者を比喩するイメージとして、キャンディを購入する大人たちはそれらを購入する“後ろめたい者”たちの寓意として描かれています。全編英語のセリフで字幕もないのが、紹介する側としてはいささか心苦しい感じ――といっても、ストーリーの概観を掴むのにさほどの苦労はしないと思います。
動画としては長めの約30分という作品ですが、完成度がすごく高いので退屈はしないと思います。レンタルビデオでも借りた気分で、ぜひ(フルスクリーンで)お楽しみください。
(Whitestone Motion Pictures / Stop The Candy Shop)
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