nanodia1

 日本人の死亡原因として一貫してトップの座にあり続ける悪性新生物(癌)ですが、その意味においては管理人を含む誰もがガンを原因に死を向かえる可能性があるといって誤りではないでしょう。
 現在においてもガンの標準治療といえば手術、化学療法、放射線を越えるものはないわけですが、がんも末期ともなれば化学療法も効果はなく、最後は緩和ケア行きを勧められるというのがデフォルトです。
 ところが米ノースウエスタン大などの研究チームが、化学療法の効果がない末期の乳がんおよび肝がんの腫瘍を、ナノダイヤモンドを使って治療する方法を見つけたと発表したのだそう。

 AFPによれば、同研究チームらが9日に米科学誌「Science Translational Medicine」に発表した内容によると、今回発明された方法は、化学療法薬ドキソルビシンを親水性の高いナノダイヤモンドに結合させるというもの。

 ナノダイヤモンドは、採掘や石油精製の現場で起きる爆発によって形成される“炭素の微小粒子”で、隕石の落下によっても生成されると考えられている物質。実験は、マウスにナノダイヤモンドを結合させたドキソルビシンと、通常のドキソルビシンとを投与し、その効果を比較する方法で行われました。
 その結果、後者のマウスでは腫瘍に効果がなく、また投与量を増やすと効果が強すぎてマウスが死亡したことに対し、前者ではナノダイヤモンドがドキソルビシンを腫瘍に浸透させることで、腫瘍を大幅に縮小させることが確認されたといいます。

 研究チームのディーン・ホー氏によると、化学療法薬を浸透させる媒体としてナノダイヤモンドに注目したのは、水によくなじむナノダイヤモンドが自動車に使用されていたのが切っ掛けとのこと。
 親水性は医学的用途にいても重要な用件の1つなのだそうですが、転移性のがんでは化学療法薬を投与しても90%で効果がないことから、この手法は非常に有望だということです。

 ガンの克服は人間にとって果てない夢の1つであろうかと思います。ホー氏の語るところによれば、大型動物での実験や臨床実験を経た後、この方法が数年以来に実用化される可能性はあるとのことです。

(source.化学療法きかない末期がん、ナノダイヤモンドが有効 米研究 - AFPBB)

患者必携 がんになったら手にとるガイド患者必携 がんになったら手にとるガイド
国立がん研究センター がん対策情報センター

学研メディカル秀潤社 2011-03-02
売り上げランキング : 2884

Amazonで詳しく見る
by G-Tools